2016年9月13日火曜日

あの感動をもう一度!



米子出身のピアニスト
安部可菜子ちゃんの
凱旋コンサートがあって、
米子市公会堂に行ってきた。

フィギュアスケートで使われる、
ピアノ曲メドレーがコンセプトだった。

クライマックスはやっぱり、あの曲!
浅田真央選手がソチ・オリンピックで見せた、
感動の名演技に使用した
ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番。



あの感動は忘れない!
二年前、多くの人と感動を共有したくて
ワタシはすぐに紙芝居作品を製作したのだった。
タイトルは「ラフマニノフにのって」。

作曲家のラフマニノフも、
真央ちゃんと同じく
若くして天才の名を
ほしいままにした逸材だった。
ところが、大舞台で失敗し、
周囲の期待を裏切って
どん底の精神状態に
落ち込んだ経験があるのだ。

そして、数年かけてやっとの思いで
立ち直り、書き上げたのが、
ピアノ協奏曲第二番だった。
いわば、泥沼から生還する曲なのだ。
だから、冒頭の部分は最高に重苦しい。

あの時、世界中で、あの名曲が
彼女ほどふさわしい存在はいなかった。

金メダルを期待されていながら
ジャンプに失敗、ショート・プログラム16位という
無残な結果に終わった浅田真央選手。
しかし、彼女はどん底からよみがえった。
まさにラフマニノフの曲にのって。
彼女は世界中に
奇跡の復活をみせてくれたのだった。

メダルなんか、もう、どうでもよかった。
これまで誰も到達したことのない
最高難度の演技が完成した。
世界中の人が光り輝く奇跡を目にしたのだ。


いまでも、思い出すとウルウルしてしまう。
この話を紙芝居にしたのは、なんといっても、
あの感動を、もう一度、だれかと共有したかったからだ。


愕いたことに、ピアニストの可菜子ちゃんも、
同じ思いがあったようだ。感動を共有したい!
ラフマニノフを弾く彼女は、まるで銀板を滑走する
フィギュアスケーターの華麗さと力強さがあった。
浅田真央選手はじめ、スケーターに対する
リスペクトと憧憬が感じられる演奏だった。

考えてみたら、ピアニストもたった一人で
大勢の観客の前に立ち、
練習の成果をみせなきゃならない。
ミスが許されない極度の緊張の中、
自分をコントロールして
最高のパフォーマンスを披露する。
まったくアスリートと同じなんだ。

彼女と一緒にコラボして
大勢の人と、真央ちゃんの奇跡と感動を
共有するライブがしてみたい!





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