2016年5月31日火曜日

いつまでもあると思うな、親と・・・


今井書店の創業社屋(米子市尾高町)が、
明日から解体されるそうな。
江戸時代末期に建てられ、創業は明治5年というから、
ちょん髷姿の町人がまだまだ辺りに
多く歩いていたにちがいない。
そんな頃からある本屋さん。
現在は山陰最大の書店に成長して松江に本社がある。
この建物はいちおう、書店グループの本社なのだそうだが
さすがに老朽化が激しく、とうとう解体されることになったらしい。



正面のガラス戸に、永井会長の張り紙があった。
得も言われぬ寂しさが伝わってくる。

米子出身者なら知らぬ者はいないはずの今井書店。
なんだかことわざを思い出した。
「いつまでもあると思うな親と・・・・」

「金」の代わりに「故郷の風景」と言いたくなった。

跡地は・・・言いたくないけど



駐車場。

ハァ~。


2016年5月29日日曜日

この先には何がある・・・?


体をひねらないと通り抜け出来ないくらい、異常にせまくて長い通路。
両側は土壁で、天井の高さは3~4メートルはある。
ここを通り抜けると、開放感あふれる広い空間が現れる。

答えはBAR。「大正蔵酒場」

大正8年に建てられた古酒蔵をリノベートした多目的スペースで
普段は不定期開催のギャラリーだったりイベントホールだったりするのだが、
今月末から心地よい季節の間だけ、
中庭を酒場として開放するのだ。
かなり立派な酒蔵だったので、利用できる空間はメチャメチャ広い。
そして計算された照明が、重厚で味のある雰囲気を作り、
魅力的で創造的な空間を演出している。


ところがここは金曜日の夜だけ営業という、実に期間限定なお店。 
さらに、淀江にあるので、呑みに行くには
行き帰りを本数の少ない山陰線に乗らなければならない。
米子の駅前には個性的でおいしい飲み屋がいっぱいあるから、
「なにも」「ワザワザ」な感じが大きい。

しかし、ワタシは好きだ。今季の開店をずっと待ちわびていた。
きっと、空間と照明のせいだと思う。
呑みに行く店を決めるには、「酒の種類」「料理」「値段」「雰囲気」などの
さまざまな項目がある
「空間」と「照明」が上位にあがることはあまりない。
だけどここは別格なのだ。琴線に触れる。音叉が共鳴する。

いや、そんなにカッコいいもんじゃないか。
言ってみれば、誘蛾灯(ゆうがとう)に集まる虫みたいなもんかもしれない。

オーナーで、インテリアデザイナーのなっちゃんの仕掛けた、
空間と照明におびき寄せられた

飛んで火にいる夏の虫。

光に集まる性質を走光性というそうだけど、
店には走光性の同志がいっぱいやってきて、実に楽しい夜だった。








2016年5月28日土曜日

【ゴロ画伯の今日のどげな顔】カワズの落音





百田尚樹氏の最新刊「カエルの楽園」は傑作。

カエルの主人公が冒険するファンタジーにみせて、

現代日本を風刺する内容。

腹を抱えて笑ってしまった。



だからといって、誰もが笑えるかというと、はなはだ疑問。

それはね~、マスコミ批判が強烈すぎるからかな。

マスコミを信奉して、作られた世論を疑う習慣のない人は

笑ったり楽しんだりするのはキビシイ。



風刺された当のマスコミは、「カエルの楽園」を黙殺することに決めたようで

まったくと言ってもいいほど取り上げない。

20万部の大ベストセラーになっているのに。

とりあえず徹底的に無視を決めておけば、そのうちやり過ごせると思っているんだろう。



マスコミにとってはホントに読まれたくない、読まれてしまっては困るので、

「問題小説」なんて肩書をつけることさえしたくない問題小説だってことか。







でも、国民はそんなにバカじゃないかもよ。

隠そうとしても、いずれ気が付く。マスコミの都合の悪いことに。

「カエルの楽園」と「進撃の巨人」が日本を劇的に変革させると思うな。




2016年5月27日金曜日

見えないものを見る


昨日、人生で初めてプロの占いを体験した。

BSSの大田祐樹アナウンサーは、
ゴロ画伯に似合わない~!イメージと違う~!と
余計な感想を言ったけど、
タロット。

信頼できる知り合いからの紹介で、
メールで連絡をし、予約を取った。

米子市の皆生(かいけ)の住宅街にひっそりと建つ
元はモデルルームだという、白い一戸建て。
看板もなく、玄関扉に小さな文字で開業時間と
全予約制であるという注意書きが
ポツンとつるされているだけ。
要するに、いちげんさんはお断りのようだ。
だけどさ、口コミだけで商売が成り立つとしたら、
それなりの実力があるということなんだろうね。

タロット占いというと、国籍不明の衣装をまとった
装飾過剰の中年女性。まあ、そんなイメージが
ワタシにはなんとなくあるんだけど

出迎えてくれたタロットの先生は、ワタシより10歳年下のイケメンで
ピンクのシャツ、白いジーンズ、軽い茶髪という
大学のテニスサークルにでもいそうないでたちだった。

爽やかで誠実な感じの応対に、
ワタシは警戒感をほとんど持つことなく
会話を始めることができた。
しかも先生とはいえ、ずいぶん年下なので
ついくだけた口調になっていた。

こうなると、ワタシは相手の方に興味が惹かれる。
自分の運命とか置かれた状況は差し置いて
インタビューを初めてしまった。
プロになるには、それなりに特別な才能がいると思うんだけど
いつごろ開花したの?

「3歳頃ですかね」
え?いくらなんでも、早すぎない?

「でも、目に見えないはずのものが見えていたみたいですよ。
ワタシが誰もいないところでブツブツ話をしてたり、
このオジサン誰?なんて、へんな事をしょっちゅう言うもんで、
両親は医者に連れて行くか真剣に悩んでたらしいです」

おお、それは良く聞く話だ。でもテレビ以外で
ホントにそんな経験のある人と会うのは初めてかも!
俄然面白くなって、いろいろ聞いた。

一番怖い思いをしたのは、長距離トラックの
運転手をしていた時だそう。
サービスエリアで深夜仮眠をとるため、
座席の後ろにある簡易ベッドで、横になっていたら
仕切りのカーテンが開いたんだそうな。
あ、怖い!と思ったとたん、身体が金縛りに。


「長い髪をした白い衣装の、そう、まさに貞子そっくりな女性ですよ。
それが私の体の上を匍匐(ほふく)前進していくんですよ。

おお~!こ、こわ~!
で、でも、おもしれ~!


そうか、大田祐樹アナウンサーが
「似合わない」て言うのはコレだったか。

うん。確かにワタシはタロット占いより、怪談好きだった。




2016年5月24日火曜日

覚悟の客死

戸田海笛(とだかいてき)という彫刻家&日本画家がいたそうな。
米子の両三柳出身で、大正時代から昭和初期にかけて活躍したとか。
パリ国立近代美術館に墨絵2点が収蔵されてるらしい。
ホンモノは見損ねたけど、この写真をみただけでも
すごい力量の作家なんじゃないか?

あんまり知られていないのは、修行先のパリで客死したせいかな。
享年45歳。親友の洋画家・藤田嗣二が葬式をしてくれたそうだ。
パリに旅立つ前、茨城県の結城でレリーフ彫刻を製作した。
縦1.8メートル、横7.6メートルという大作。
「喜怒哀楽の図」
これがそのホンモノ↓




天孫降臨から明治天皇までを題材に
人物365人や十二支が描かれていて圧巻の出来。
これを仕上げた海笛さんは、生前葬をあげて
パリに向け海を渡ったそうな。
神話の世界を描いて、渡仏…。意味深…。

いや、もちろん茶化す気はないよ。
この時代、海外修行に出るとは、
相当な覚悟が必要だったんだろうなあ。
あるいは自分の運命を予見していたのだろうか。
いずれにしても、先人はスゴイ。

ちなみにワタシがこの「渡仏覚悟」の作品と
出会った場所、わかります?
実は、皆生温泉の日帰り入浴施設、
OUランドの休憩スペース。
近くには湯上りの客用のマッサージチェアが並んでいる場所なのだ。

この作品はもともと支援者の依頼で
応接間用に作られたんだけど、デカすぎて入らず、
その後も、展示スペースに困って、
あちこちたらいまわしされていたものが
このたび目出度く「里帰り」して、
郷土の温泉施設に落ち着くことになったということらしい。
当然、ワタシも湯上りで作品と対面した。

ワタシは最近、旅することが多くなってきた。
もしかしたら、旅先でお迎えが来て
「渡仏」することになるかもしれない。
もちろん運命は選ぶことはできないのだろうけど、
外国じゃなくて国内がいいなあ。
できれば温泉がいいな。





蔡英文総統就任!

2016年5月17日火曜日

高校生とコラボ

米子白鳳高校にお邪魔して、特別授業という形で
紙芝居上演してきた。
白鳳高校の名前が示す通り、
白鳳時代の遺跡が学校のすぐ近所にあるのだ。

日本最古の仏教壁画が出土して、
当時は日本中の注目を集めた。
本日の紙芝居のテーマはそれ。
1300年前、なぜ山陰の片田舎に、
法隆寺と同時代の仏教画が存在したのか?
発掘以来20年以上たってもその謎は解けていない。

当時、中央政権と太いパイプのある有力者がいて、
この地にも最先端の寺院を建てさせたのだろうか。

それとも、ここ伯耆の国は都に匹敵するような
仏教文化の先進地域だったとか。

ゴロ画伯は、地元に残る伝承「玉清姫」に注目した。
地元の古文書「大山寺縁起」「朝妻縁起」に記載されている話だ。

13歳で親の代わりに都に賦役に上った、親孝行な娘。
都でミカドに見初められ、お妃になったという。


いくらなんでも、あんまりな成功物語。
だから、ただの作り話、おとぎ話のたぐい、
考古学的価値はないと、地元でもすっかり忘れ去られていた。

だけど、もしこの話がホントだとすれば、
謎が解けるとゴロ画伯は考えた。

玉清姫は「中央政権と太いパイプのある有力者」そのものだ。
当然、都にひけを取らない立派な寺院を
地元に建立させることだってできる。

そして、天皇に見初められた、というにわかに信じがたい話も
彼女が「都に匹敵する仏教文化の先進地域」からやってきた、
当時最先端モードの女性だったとすれば、
合点がいくではないか。

じっさい、当時の日本は仏教が伝わり始めたころで、
仏教先進国の唐や半島の国々で戦乱があいつぎ
滅ぼされた百済や高句麗から、海を越えて
難民が伯耆の国に押し寄せてきていた。
その中には寺院を作る富裕層や有力者もいて、
仏教文化を開花させたのだ。

言ってみたら、幕末の東京と横浜の関係みたいなもん。
西洋文化はまず、横浜に入って、そののち東京に運ばれた。
同じように、仏教文化は伯耆に入って、そののち都に伝わった。
しかも、横浜東京間よりも、はるかに距離があるので、
ミカドだって、伯耆から来た仏教最先端モードの
女の子には、強いあこがれを感じたかもしれない。

そういうことで、「玉の輿」の言葉の由来、
日本版シンデレラ物語「玉清姫」を白鳳高校で披露した。

今年の秋、彼らとコラボしてイベントをやろうという話が動き出した。
一緒に白鳳高校でプレゼンをした
淀江文化センター館長の藤原さんは
高校生がスイーツを考案して、イベントで配ってはどうか、
という企画を持ち込んだ。

さあ、どう展開していくことになるか、楽しみ!

2016年5月16日月曜日

宍道湖が見えた!


天気が良かった先週木曜日、
カミさんが大山でソフトクリームが食べたいというので、
まきばのみるくの里までドライブした。
ここは大山の中腹に位置する草原で、見晴しが最高。
空気が澄んでいると、弓ヶ浜半島が
名前のままに、引き絞った弓みたいに眺められる。
思惑通り、日本海、島根半島、弓ヶ浜半島、中海と
山陰が誇る独特な地形が一望できた。

ところが、この日はさらに、宍道湖まで眺望できたのだ~。
写真左上、水面が白く平べったく見えるのがわかるかな?
ちょうど太陽の位置が良かったのか、中海や日本海と
光の反射がここだけ違ったので、気が付いた。
最初はあれ?あれなにが光ってるんだろうと理解できなかった。
そこで(最近は便利だね)いつも持ち歩いている
タブレットの地図アプリをかざしてみた。
方角をたしかめると、おお、あれは宍道湖に間違いない。
何度も訪れて、長時間眺めているはずなのに、
宍道湖まで視界に入っているとはいままで気が付かなかった。



考えてみたら、日本広しと言えども、
日本海、中海、宍道湖と三種類の個性の違う水面が
一度に眺望できる場所なんか
そうそうあるもんじゃないよね。
とても得した気分だ~。

2016年5月14日土曜日

豪華客船にっぽん丸!


「美食のクルーズ客船」こと、にっぽん丸が境港の昭和南埠頭に接岸。
客室が202室もある、まさに洋上の高級ホテル。でっけー!
今回は、訪れたお客さんを地元ネタの紙芝居上演で
楽しんでもらおうという、おもてなし企画。


岸壁に用意されたテントの中で、
NPO法人、出雲神話語り部の会の平町さんとのコラボ。
島根県代表が、国引き神話なら、
鳥取県代表のワタシは、仏教伝来の紙芝居を披露。
夢の神仏習合企画!

埠頭での紙芝居もだし、演者が二人という、
ツイン紙芝居は、初めての体験だった。

ところが平町さんは、そもそも紙芝居自体が
初体験だったようで、かなり緊張気味。
そこでワタシが司会進行を担当。

集まったお客さんは富裕層、知的レベルも相当なハズ。
でも街頭紙芝居にありがちな
「どうせつまんないだろうけど、見てやるか」的な視線はなかった。
逆にみなさん食い入るように、真剣に観覧してくださる。
なので、こちらも旅の思い出にしてもらえるよう、熱がはいったね。
勢いにのって、上演後、旅の安全を祈り全員で三三七拍子。
お客さんたちの笑顔がはじけた、やってよかった!



ちなみに、ワタシが披露した紙芝居「玉清姫」はコレ

2016年5月13日金曜日

加賀の潜戸(かかのくけど)

米子から車で1時間弱。
島根半島の北側の海岸線を友達とドライブして、遊覧船に乗った。
通称「加賀の新潜戸(かかのしんくけど)」という絶景ポイント。
旧潜戸は行き止まりの洞穴で、新潜戸は
岸壁にぽっこり穴が貫通している自然のトンネル。
しかも長さは200メートルもあるらしい。


驚いたことに、なんと、トンネルの先に、またトンネルが見えるではないか!
まるで「針で糸を通す」ような、自然の造形力に
どひゃーっと開いた口がふさがらない。

神話によると、女神さまが出産されるとき、
「暗き窟かな」と申されて、金の矢を放たれ岩を射通したのだとか。
そうか、針ではなく、矢だったか。
そして射通された東口から光が射し込み
明るく洞内が光り輝いたため、
「あゝ、かかやけり」とおっしゃった。
それが、ここ「かか」の地名のはじまりだそうな。


岬の向こう側に船を廻すと、さっきのトンネルの正体がわかった。
女神さまはなった矢が、勢い余って貫通させた島だ。
的島(まとじま)というそうな。
なんでも女神さまの子、猿田彦命が少年時代、
矢の練習に使ったからそう呼ぶようになったらしい。

まさか本気で信じる気はしないけど、
そんなイマジネーションをはたらかせた古代人の気持ちはよーくわかる。

昨日はうねりが強くて、洞窟を通過することができなかったのが残念。
また、日を改めて乗船しにこよっと。



2016年5月10日火曜日

時のないショーウインドー


雨の日、町を歩く人影もまばら。
ひっそりとした裏通りを歩いていると、
生きているのか、息絶えてしまったのか、
どうもよくわからない店の前でつい足が止まった。
壁にかかった振り子時計。てんでバラバラな時間を指している。

あれ?なのに、止まっているいるわけじゃない。
それぞれちゃんと振り子が動いているではないか。
不思議な光景だ。

・・・まるでこの町みたい。

個性豊か、多種多彩な人たちがいる。
それぞれひっそりと暮らしていて、
それぞれ自分の時間を生きている。

2016年5月9日月曜日

全国チェーンの駐車場

女子高生の会話。
「ゲッキョク駐車場って、全国チェーン?」
「なんで?」
「こないだ京都に行ったときにも、あった。」
「じゃ、京都が本社だへん?」

・・・たぶん、それは「つきぎめ駐車場」

2016年5月8日日曜日

エレキ体質

体質が変わってしまったのだろうか。最近、静電気放電がすごいのだ。
車のキーを差し込むときなんかちょっとした恐怖だ。勇気を決めて、えいやっ、と差し込むのだが、バチンと音が出て、腕までビリビリビリッと電気が走る。夜の駐車場だと放電の火花が見える。
空気の乾燥と関係あるらしいが、冬はとっくに終わったし、温かくなってきたのに、全然この現象が収まらない。
もしかしたら、車のバッテリーが漏電してるのかとも考えたのだが、ドアノブや部屋のパソコンを急に触ったときでもバリっとくることがしばしばある。だから機械のせいではなさそうだ。
そうなるとやっぱり、体質変化? もしかして、超能力がやどった兆候か?いずれアベンジャーズの一員にならなきゃいけないの?せっかくお坊さんになったばかりなのに・・・?
あ、それで、ようやく思い当った。
坊主頭だ。ここ半年ワタシは頭を3ミリ~5ミリの丸刈りにしている。そんで、その上にフェルト地の帽子をかぶっている。 つまり、そこで起こる摩擦がこの静電気を発生させてるのかもしれない。きっとそうだ。小学校でよくやった、下敷きをズボンのももでこすり付けて、頭の上にかざすと髪の毛が逆立つ。あの原理だ。
私の頭頂部が、いまや発電所になっているのだ。すげえ、やっぱりアベンジャーズだ。
いやいや、静電気なんか迷惑なだけだ。役に立つ場面なんかないぞ。どうしたもんか。帽子をやめるか、帽子の素材をなんか他のもんに替えればいいのかな。
帽子屋さんで、「どんなのお探しですか?」って聞かれたらどう答えればいいのだ?シビレないやつ。かなり変だな。
そしたら友達が、「アース線をひきずって歩け。洗濯機の後ろに垂れてるやつだよ」なんてことを言いやがる。ヤマダ電機で店員にどう聞けばいいんだよ。

「アベンジャーズ用アースください」

青空の下、古本を売っているのは


連休最終日。駐車場の一角に人だかりが。
ガレージセールのようだが、ちょっと様子がちがう。
どの人も広げているのは本ばっかりだ。
古本を売る、「米子・まちなか一箱古本市」というそうだ。
参加費なし、店を開くのも本を買うのも、当日気が向いた人
だれでもどうぞ、というユルさがなんともいいではないか。


とはいえ、ここは!
有名な山陰最大の書店グループの大店舗ではないか!
新刊本を売る店前で、古本売るなんて、大丈夫か???
お店が休みだから?いやいや日曜日だけど、ちゃんと開店してるぞ。

この人なんかこんなに広げちゃって・・・。
いっちょまえに「遊遊堂」なんて看板つくって
あーあ、道にハミ出てるし
ちょっとちょっと、店の人に叱られますよ。
「いいんだよ、昔から私はハミ出し者だし」
アナタが良くても、店の人が・・・あら?あなたは!
もしや今井書店の会長ではありませぬか!
し、失礼しました~!とんだご無礼を言いまして!

永井伸和さんは、米子で知らぬ者のいない文化人。
いやいや、それどころか「出版人で知らないの人はモグリだ」
(佐野眞一「だれが「本」を殺すのか」プレジデント社)
と言われるくらい、全国的に名がとどろいている。
「本の学校」を運営し、第57回菊池寛賞にも輝くなど
日本の出版文化にとても功労のある方なのだ。
 
いや~、古本市にはとっても良いお日柄ですね。
ホント、面白そうな本がいっぱいならんでいて~。
これ全部永井さんのご本なんですか~?
あ、当たり前ですよね、すみません
しどろもどろ・・・

米子の街はこれだからオモシロイ。



2016年5月7日土曜日

妄想族の集会

昨晩、妄想族の集会に参加したぜ。米子じゅうの猛者が集まって、妄想行為を繰り返すこの会は、回を重ねるたびに過激化してるからシビレるぜ。しかもゆうべは米子どころか境港、松江、鳥取からも、スゲエやつらが集まったぜ。なもんで警察もビビッて手を出してこねえ。
ゆうべの集会は、リーダーと切り込み隊長それに仲間数人が富山県まで遠征して、妄想をぶちかました、その報告から始まった。詳しくはこちらを見な↓
https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/www/info/detail.jsp?id=16130
富山の南砺市の妄想族もかなりキレてるらしいけど、オレたちのリーダーと切り込み隊長の殴り込みにはビビッてたらしいぜ。
リーダーはこんな感じ

切り込み隊長はすっげー威勢がいい感じだぜ

どんな風にビビらしたか、赤井隊長が米子集会でも再現してくれた。妄想の歴史とか、シビレたぜ。そんでリーダーの話だと、全国の妄想族を集めた集会を南砺市の連中と連携してやろうってことになったらしい。実現したらオレも駆けつけるぜ!オレの妄想っぷりを見せつけてやるから覚悟しな!

拝み山 

先月、大山が日本遺産に選ばれた。登録名が「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」
そういわれてもねえ。他所の人はもちろん、地元でもどれだけピンとくる人がいるだろう。
肝心の牛馬市が絶えて久しいし、遺跡もほとんどない。それに地蔵信仰だって遠い存在だ。
とはいえ、地元には大山そのもの、大山の存在自体を、心のよりどころにして暮らしている人は多い。
「地震や台風、自然災害が少ないのは大山のおかげ」
「大山を見て、ああ帰ってきたとホッとする」と地元民は必ず言うからね。
つまり地元民は大山を親のように感じ、心の中では手を合わせているが、親だからこそ、なかなか態度
や行為に表すまではいかないのかもしれない。
そこで、ワタシは大山を遠くから拝む「大山遥拝運動」を地元米子から提唱したい。
地蔵信仰に限らず、大山は「大神山(おおがみやま)」と呼ばれ、古代から山自体が信仰対象だった。
おおがみやまは「拝み山」にもつながり、人々は暮らしの中で当たり前に大山に手を合わせていた。忙しい毎日を暮らし、信仰とは距離を取る現代人も、日常的に手を合わせるという習慣を持つことは、心に余裕と安心をもたらす効果がある
だから今回、大山の日本遺産登録という良い機会を活かし、地域に伝わる先人たちの習慣を取り戻すことを始めようと思うのだ。

もし地元で生活の中、大山を遥拝するのが当たり前の風習になれば、その姿は他地域から訪れた人、特に海外からやってくる観光客に、計り知れない好印象をもたらすと思う。だって、日本を訪れた外国人が感動するのが、新幹線の車掌や車内販売員などが、車両に出入りするとき客に向かって一礼する姿だというじゃない。礼儀正しさ、謙虚な態度が胸を打つそうだ。大山遥拝は地域住民が、観光資源になる運動とも言えるかな。

2016年5月6日金曜日

超危険!気象庁公認のミステリースポット

米子の住宅街にある、フェンスに囲まれた一見なんのへんてつもない空き地。ところが、ここには目を悪くする、なにかがあるらしい。いったいなんなんだ?気のせいか、看板の文字がにじんで見える。すでに影響を受けてしまったのだろうか。
昔ヨーロッパには目が合っただけで石になってしまう怪物がいたという。しかし、ここは目があうどころか、中に入っただけで、目が悪くなるというのだから、ずっと強力だ。ヨミノクニの妖怪?祟り神か?あるいは、尼子一族の呪いだろうか。目を潰された落ち武者が、ここで人知れず果てた・・・
いやいや、いくらなんでも気象庁がそんな非科学的なことを言うはずがない。
とすると、UFO!そういえば以前、地元新聞に、正体不明の飛翔体が墜落した現場で、調査員が、次々具合が悪くなって病院に運ばれた、という記事が、残念ながら・・・読んだことないなあ。だれか、真相を知っている人がいたら、米子情報局どげな?ミステリー担当ゴロ画伯までお知らせください。

2016年5月3日火曜日

散華

昨日は雲一つない晴天で、川沿いのつつじが目に沁みるくらい鮮やか。
田植えの季節が近いので、目いっぱいの水を湛えて流れる用水路。米川という、どストレートな名前。日本最大級の砂州、弓ヶ浜半島を潤すために江戸時代に作られた。これまた、どストレートに境港まで一直線に流れていく。ワタシには子供がいないけど、チャンスがあったら子供たちに「米川のように真っ直ぐな心を持ちなさい」と教育したいくらいだ。
ところが一転、今日は春の嵐。スゴイ風が吹き荒れて、花弁が川面にいっぱい散らばって、先を急ぐように流れていく。つつじは元気に咲き誇っているけど、花の命は短い。女の子に「今の時間を大切に」と教育したい。
いかん、いかん、説教くさい。「おじいちゃん、米川みたいに静かになりなさい」と言われるな。

【ゴロ画伯の今日のどげな顔】歌丸師匠の次の司会者は?

2016年5月2日月曜日

南の島の月章旗

「南の島の月章旗」というエレキ紙芝居を浅草で上演しました。
パラオが舞台の実話。パラオの国旗は、日本の日の丸とそっくりで、日章旗ならぬ、月章旗。なんでかな?と昨年、天皇皇后両陛下が訪問されたのを機に、調べ始めたら、とんでもない感動実話の存在を知りました。そして、いてもたってもいられず、大勢の人に伝えるべきだと、一気に作品に仕立てたのが本作です。

 大東亜戦争(太平洋戦争はGHQ用語)末期、パラオのペリリュー島で、大げさでなく、人類史上最も激しい戦闘が行われました。守った日本軍は約1万人が玉砕、攻めた米軍もほぼ壊滅、生き残った兵隊も数千人気が狂ったといいます。日米死傷者が2万人近いという、とてつもなく悲惨な戦場だったのです。

 ところが、現地パラオ人の死傷者はゼロ。いったいなぜ?特筆すべきはその理由です。
 米軍上陸が迫る中、パラオの人たち、島の若い男性たちが、日本軍と一緒に戦いたいと志願してきました。日本統治時代、パラオは大変に発展しました。白人が統治していた時代(主にドイツ)とはうってかわって、日本人は現地人と一緒に汗を流して道路や水道を作ったからです。なぜなら、パラオは日本の一部になったのだから、本土と同じようにしようと努力したのです。そのかいあって、病院や学校などインフラが次々整備されました。パラオの人たちにとって日本人は同じ釜の飯を食う仲間だったのです。だから、白人たちが再び攻めてくるなら、共に戦うのが当然だと思ったのです。


 ですが、彼ら島民は兵隊ではありません。日本軍の守備隊帳は彼らを追い払いました。しかもことさらひどい言葉を使って。感謝されてしかるべきだと思っていた島民は、悔し涙を流して帰るしかありませんでした。信頼していた隊長が、白人のような侮蔑的な言葉を使ったことが、ことさらショックだったといいます。
 夜になって、島民たちが全員退去するため船に乗りました。日本兵は誰一人、見送りに来ませんでした。友達だ、仲間だと思っていたのは勘違いだったんだ、と島民たちは唇をかんだまま、出航します。ところが、船が陸を離れた途端、暗い森の中から、いっせいに人影が飛び出してきました。日本兵たちでした。「おーい。おーい。元気でなー。」みんなが手を振って、船を見送ったそうです。


あの隊長も、その中にいたそうです。その様子を見た島民たちは、自分たちが一杯食わされたことに気が付きました。あの時の隊長のひどいセリフや態度は、自分たちを戦闘に巻き込まないための芝居だったんだと。

その後、前述したように、すざまじい戦いが起こり、彼らと島民は二度と会うことはありませんでした。数か月後、戦闘が終わり、島に戻った島民は、あちこちに散らばっていた日本兵の亡骸を、泣きながら集め、丁寧に葬ったそうです。

この話を、ワタシはなんとか広めたいと思っております。なんとか上演機会が増えるように努力していきたいです。ちょっとづつですが、前に進もうとおもいます。

宝井琴梅師匠の一門による講談会 「辻講釈」は浅草の長國寺で毎月第一日曜日の午1時からやってます。ワタシもレギュラーで毎回出演しておりますので、ぜひ観覧に来てください。入場無料、投げ銭大歓迎。

ニコニコ超会議に潜入してみた!

京浜幕張駅から幕張メッセまで、結構歩く。だんだん人が増えてくる。スゴイ数になってきた。当日券2000円購入、さらに歩くこと数分、会場に到着!

うわーっ、なんじゃこの人の数!鳥取県の人口を上回ってんじゃないの(笑)?中央右の巨大電飾の輪は、小林幸子が登場する舞台のようだ。でも、超会議のコーナーのひとつでしかないんだから、スゴイ。はたして、この中から無事目的地にたどり着けるか不安になる。




あ、あった!あった!めめたんだ!まっ黄きのまんが王国とっとりのブース発見!
あの~、米子市からやってきたものですが・・・、「よんだ?」テレビモニターが返事したのは偶然。

原作者の森山一保先生に会えた~!スゴイ人気で、記念撮影するには順番待ちの行列だったよ。優しく穏やかな人柄の森山先生、実はしょっちゅうゴロ画伯のエレキ紙芝居ライブに足を運んでくれるのだ。ゴロ画伯はアニメ「こども刑事めめたん」でナレーションを担当させてもらった。テレビ放映は終わったけど、これからいよいよネット配信が始まるらしいので、全国的にファンが広がるといいね。