2016年11月19日土曜日

地上の星


68年ぶりのウルトラ・スーパー・ムーンは
雨で見られんかったです。
ようやく晴れた二日後、
米子城址に登ってみたですがん。

日の入りと月の出がほぼ同時刻の満月と違って
十七夜は月が出るのが1時間も遅いしこです。

日没後、城山の頂上で月の出を
しばし待つことに。
一緒に登った悪友が、用意してごした
燗酒を片手に「城下」を眺めました。

眼下に広がる夜景を見て
中島みゆきの「地上の星」を思い出しましたわ。

「人は空ばかり見てる」
「地上にある星を誰も覚えていない」

そげです、美しい星はなにも
夜空にだけあるだないです。

足元に人が暮らしている証が
こげして広がっちょうですがん。

たかだか15~16万人の小さな地方都市ですが
みんな一生懸命、輝いちょうですわ。

そりゃ、都心の超高層ビルから見下ろした
大東京の夜景に比べてたら、
どげってこと、ないかもしれんけど、

途方に暮れるような光の洪水と違って、
ここから見える夜景は
建物も、道も、通りも、全部
素性がわかりますけんな。

なんか、イトオシイですわ。

遠くにナトリウム灯の列が見える。
へー、江島大橋か。

急こう配で有名になった
「べた踏み坂」もカワイイもんだがん。

なんやかんや、しゃべってたら、
ようやくオレンジ色のお月さんが
低い雲間から、ちょこっと顔を出した。
雲にまみれた姿は、温泉卵みたい。

確かに、ふだんより大きい黄身でした。







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