2017年9月10日日曜日

刀剣のお勉強


米子市美術館で刀剣講座が開催され、
研師(とぎし)の森井偲訓さんが、
鳥取県の日本刀についてレクチャーされた。
会場には熱心な刀剣ファンが押し掛け、
文化講座にしてはちょっと異様な熱気。

ワタシが座った席のすぐ横には
ショーケースが運び込まれており、
ホンモノの銘刀が二振り陳列されていた。
森井さんによると、ひとつは鳥取県出身の刀鍛冶が
今上陛下がご誕生の記念につくられた日本刀だそうで
ということは・・・今から82年前の作品。
へええ!

・・・いやいや、感心している場合ではない。

今、米子市美術館に特別展示されている
「鳥取県ゆかりの刀剣」展には
日本刀の中でも最も古い
「古伯耆」と分類される刀が拝めるのだ。

それは、なんと、1000年前の日本刀。
撮影禁止なので、ポスターで想像してください。



ワタシのような素人目には、
82年前の日本刀と1000年前の日本刀が
まったく同じ「鮮度」に思える。
ていうか、作りたての「新品」みたいにビッカビッカ。
まさに不老不死、
永遠の時を超えてみせる、
研(とぎ)の技ってすごい。

作った名工もスゴイが、
1000年に渡って、ここまでキレイに
伝承・保存してきた、先人たち、
関係者の努力を思うと
ふ~っ。
気が遠くなる。

米子市民は、こんな日本、いや、
人類の宝ともいえる名品を
たった300円かそこらで
拝めるってんだからから幸せだ♪

ちなみに、それは「銘・安綱」。

日本刀に「反り」という形状を初めて与えた
日本刀の父。
世にいう天下五剣の
断トツ一番の評価をされる
キングオブ日本刀「童子切安綱」の
あの、安綱さんである!

・・・どんな人だったんだろうなあ。




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