2016年10月28日金曜日

ヘビ信仰



大山寺圓流院で開催中の
「大荒神展」(10/15~11/6)に行ってきた。

荒神(こうじん)とは、かまどの神で、
その年の収穫を感謝する行事が
出雲から伯耆にかけて分布している。

荒神さまはなぜか、ヘビの形をしている。
展覧会場はそこかしこに藁で編んだ大蛇だらけ。
かまどとヘビの関係はともかく、
要するに、山陰地方に古くから現在まで続く
「ヘビ信仰」を紹介しているのだ。

ワタシは嬉しくてニタニタしてしまった。
なぜかって?
日本人って、改めてスゴイ!と思うからだ。
だって日本人がヘビをうやまい始めたのは
いったい、いつからだろう。
江戸時代から?五百年前?千年前?
いやいや、そんな「最近」の話じゃない。
少なくとも、縄文時代にはヘビを信仰していた痕跡がある。
頭にヘビをのっけた土偶を例にあげるまでもなく、
そもそも縄文土器のデザインはヘビだらけだ。
ということは、1万年~1万5千年前から
日本人はヘビ信仰を始め、
そして、この展覧会が紹介するように、
21世紀の現在も脈々と続けているということになる。
こんな一貫性のある信仰、世界中どこを探してもないよ。
ものスゴイことだ。

しかも、ヘビ信仰は山陰地方だけに
細々と続いている特殊なものではない。

神社に必ず飾られている、しめ縄。
あれはヘビを象徴している。
もっと踏み込んで、
ヘビの交尾の様子をモデルにしていると
力説する高名な民俗学者もいる。
ヘビが交尾を始めると、まさに、
しめ縄のようにからみつくのだそうな。

現代日本人は気が付かない、
あるいは忘れているだけで
実はず~~~っと日本民族は
ヘビを大切にあがめてきたのだ。

じゃあ、日本人が古くから
ヘビを信仰していたのはナゼか。

きっと古代人はヘビに憧れていたんだろうと思う。
脱皮と冬眠。
ヘビのこの特異な生態が大きく関係している。

黒ずんでヨボヨボになったと思っていたら
皮を脱ぎ捨て、生まれたてのように若返る、脱皮。
それから冬、寒くなると動かなくなって
死んだと思っていたヤツが
春になるとふたたびニョロニョロ動き出す、冬眠。
老けないし、死なない。つまり、不老不死の象徴。
古代人にとっては、ヘビが憧れの存在だったのは
容易に想像できる。

やがて縄文時代が弥生時代になり
稲作がはじまって、大量に穀類を保存するようになると
今度はネズミ対策として、家でヘビを飼う習慣も広まった。
(たぶん、穀物を貯蔵する土器の中で)
そして高脚式の食糧貯蔵庫にも、
同じようにヘビを住まわせただろう。


高い柱に渡された棟木に
ヘビがからみついて守っているカタチ。
ワタシはそれが、鳥居としめ縄の始まりだと思っている。





2016年10月24日月曜日

低予算映画の金字塔


「1千万円映画」として企画されたATG映画。
岡本喜八監督の「近頃なぜかチャールストン」。
実際には1600万円くらいかかったらしいが
それにしても破格に低予算だ。
勢ぞろいした名優たちの顔ぶれをみると
とてもそんなこと信じられない。
しかも自分の役どころを
それぞれが誇り高く、じつに嬉しそうに演じている。
よくこんな面白い映画が撮れるもんだ、
さぞかし楽しい撮影現場だったんだろうな、と
勝手に想像して微笑ましくなる。
低予算映画の金字塔と言っていいんじゃないか。
それほどの痛快作。

第六次米子映画事変では、
この隠れた名作を、なんと35ミリフィルム上映。
そのあと、喜八監督夫人で映画プロデューサー、
そして映画監督でもある
岡本みね子氏を招いてのトークショーを開催。
赤井孝美実行委員長とワタシが
インタビュアーになって、
製作秘話を聞き出す役になった。

低予算なので、当時、自宅が
ロケ現場として使用された。
もう家は現存しないので
このフィルムに残っているだけ。
大変懐かしいという話が出た。

来場していた喜八監督のお孫さんの
お嬢さん二人(大学生)にも
登壇してもらい、いっしょに
喜八監督の思い出を語ってもらった。

「近頃なぜかチャールストン」は
素性も年齢も違う人物たちが
ひとつ屋根で暮らす
いわば疑似家族を描いた作品。

ふと考えてみたら、映画の製作スタッフって
ある期間だけ朝から晩まで
一緒に過ごす、疑似家族かもしれない。

そう思うと、この映画を
喜八監督の本当の家族と一緒に
鑑賞し、話題にできたのは
とても不思議だけど、大変幸せなことだよなあ。

DVDが出ているので、レンタルして
この作品、ゼヒ見てください。
できれば大勢の仲間と。
財津一郎や田中邦衛の演技が絶品。
殿山泰司のギャグはもはや感動ものです。


三分映画宴のスゴさ



米子映画事変の目玉企画「三分映画宴」。
回を増すごとに、熱気がすごい。
アマチュア映像コンテストとして、
個性的で独特な存在感が際立ってきた。

すなわち、ライブ感。

アマチュアが応募した3分以内の映像作品を
観客と審査員が同じ会場で鑑賞するのだが、
司会進行の「アニメ会(芸人4人のユニット)」が
舞台そでに控えていて、
作品が終わって次の作品が始まる
数十秒の合間に鋭い感想・寸評を突っ込む。
共感で場内に爆笑が起こることもしばしば。
この「お笑いライブ」の感覚が
全く新しい映像コンテストの形を生んだ。

場内の反応やウケで、
映像の意味や価値が変わっていくのだ。
自分の反応が評価の一部になっていく連帯感。
自宅で一人きり映像を見ているのと全然違う。

パソコンやネットの進化、
映像周辺機器の発達で
いつのまにか映像は一人で見るのが
主流になった現代で、これは
革命的な出来事ではないか。
まさに「映画事変」だ。

世界中にファンがいる巨匠・押井守監督が
米子で一般客と共に映像鑑賞していることもスゴイが、
総評として、ご本人が語った言葉も、映画事変だ。

「映画祭って、嫌いなんだけど・・・(中略)
目が覚めました」


田口清隆監督と押井守監督

神主さんとキャラクター

市民を上げて盛り上がるイベント
「第六次米子映画事変」の
成功と無事を祈願する祈祷。
大怪獣特撮映画の主人公で
「ネギマン」も、ライバル「マツエ・ジョー」も
神妙にしてて、なんだかカワイイ。

ふざけているように見えますが
これは歴史ある粟島神社の神主さんを招いた
れっきとした神事です。

主催者、出演者代表の祈祷のあと、
予定のなかったキャラクターの祈祷を
突然、神主さんが促してこの顛末に。

シャレが利く、というか
ダラズを愛する米子を象徴するシーン。

おごそか、かつユーモラスに始まった
第六次米子映画事変。
今年も大盛況でした。



2016年10月9日日曜日

よなご歩き愛です(あるきめです)


10月22日(土)米子市で開催される
楽しいウオーキングイベント。
紙人形動画で説明してみました

声の出演 
おじいちゃん ゴロ画伯
孫娘  古原奈々

みなさん、参加してね!

豪快!解体ショー


マグロの解体ショー。
米子市内のホテルで行われた、
さる業界の懇親パーティのひとこま。
自分が参加する酒席で出くわしたのは、
初めてなもんで、大コーフン!

びっくりしたのは、小ぶりなサイズの出刃。
家庭用とそうは変わらない。
それで150センチ近いマグロの巨体が
みるみる捌かれていく。
豪快かつ、ち密。まさに職人技だ。

演出を企画した幹事さんご本人に伺うと、
6月に境港であがったマグロを購入、
冷凍保存していたものを
この日のために、三日かけて解凍したとか。
なんでも、前の晩は運搬のために
駐車場のトラックの上で解凍したので、
マグロになにかあっては大変だと
徹夜で寝ずの番をしたんだそうな。

いやあ、ご苦労さまでした。
豪快な演出の裏には
繊細な心遣いや苦労があるんですねえ。

実は、ワタシはこのパーティの前に行われた
業界の地方会の席上で特別講演として、
エレキ紙芝居上演をやったのだ。
しかも、70分。

幸いにも、評判が上々だったようなので、ほっとした。
ツマんなかったら、ワタシが解体されるところだった。

グっとくる

 
JR伯備線の「やくも」号の自由席。
前からグググッと迫ってくるのは
JR西日本が発行している
「グッとくる山陰」の表紙なのだが
平日の午前のせいか、残念ながら
グッと来て手に取ったのは、
ワタシ一人。

いいこと書いてあるんだけどな・・・。
http://sanin-tanken.jp/wp-content/uploads/2016/09/2016autumn.pdf