2016年5月31日火曜日

いつまでもあると思うな、親と・・・


今井書店の創業社屋(米子市尾高町)が、
明日から解体されるそうな。
江戸時代末期に建てられ、創業は明治5年というから、
ちょん髷姿の町人がまだまだ辺りに
多く歩いていたにちがいない。
そんな頃からある本屋さん。
現在は山陰最大の書店に成長して松江に本社がある。
この建物はいちおう、書店グループの本社なのだそうだが
さすがに老朽化が激しく、とうとう解体されることになったらしい。



正面のガラス戸に、永井会長の張り紙があった。
得も言われぬ寂しさが伝わってくる。

米子出身者なら知らぬ者はいないはずの今井書店。
なんだかことわざを思い出した。
「いつまでもあると思うな親と・・・・」

「金」の代わりに「故郷の風景」と言いたくなった。

跡地は・・・言いたくないけど



駐車場。

ハァ~。


2016年5月29日日曜日

この先には何がある・・・?


体をひねらないと通り抜け出来ないくらい、異常にせまくて長い通路。
両側は土壁で、天井の高さは3~4メートルはある。
ここを通り抜けると、開放感あふれる広い空間が現れる。

答えはBAR。「大正蔵酒場」

大正8年に建てられた古酒蔵をリノベートした多目的スペースで
普段は不定期開催のギャラリーだったりイベントホールだったりするのだが、
今月末から心地よい季節の間だけ、
中庭を酒場として開放するのだ。
かなり立派な酒蔵だったので、利用できる空間はメチャメチャ広い。
そして計算された照明が、重厚で味のある雰囲気を作り、
魅力的で創造的な空間を演出している。


ところがここは金曜日の夜だけ営業という、実に期間限定なお店。 
さらに、淀江にあるので、呑みに行くには
行き帰りを本数の少ない山陰線に乗らなければならない。
米子の駅前には個性的でおいしい飲み屋がいっぱいあるから、
「なにも」「ワザワザ」な感じが大きい。

しかし、ワタシは好きだ。今季の開店をずっと待ちわびていた。
きっと、空間と照明のせいだと思う。
呑みに行く店を決めるには、「酒の種類」「料理」「値段」「雰囲気」などの
さまざまな項目がある
「空間」と「照明」が上位にあがることはあまりない。
だけどここは別格なのだ。琴線に触れる。音叉が共鳴する。

いや、そんなにカッコいいもんじゃないか。
言ってみれば、誘蛾灯(ゆうがとう)に集まる虫みたいなもんかもしれない。

オーナーで、インテリアデザイナーのなっちゃんの仕掛けた、
空間と照明におびき寄せられた

飛んで火にいる夏の虫。

光に集まる性質を走光性というそうだけど、
店には走光性の同志がいっぱいやってきて、実に楽しい夜だった。








2016年5月28日土曜日

【ゴロ画伯の今日のどげな顔】カワズの落音





百田尚樹氏の最新刊「カエルの楽園」は傑作。

カエルの主人公が冒険するファンタジーにみせて、

現代日本を風刺する内容。

腹を抱えて笑ってしまった。



だからといって、誰もが笑えるかというと、はなはだ疑問。

それはね~、マスコミ批判が強烈すぎるからかな。

マスコミを信奉して、作られた世論を疑う習慣のない人は

笑ったり楽しんだりするのはキビシイ。



風刺された当のマスコミは、「カエルの楽園」を黙殺することに決めたようで

まったくと言ってもいいほど取り上げない。

20万部の大ベストセラーになっているのに。

とりあえず徹底的に無視を決めておけば、そのうちやり過ごせると思っているんだろう。



マスコミにとってはホントに読まれたくない、読まれてしまっては困るので、

「問題小説」なんて肩書をつけることさえしたくない問題小説だってことか。







でも、国民はそんなにバカじゃないかもよ。

隠そうとしても、いずれ気が付く。マスコミの都合の悪いことに。

「カエルの楽園」と「進撃の巨人」が日本を劇的に変革させると思うな。




2016年5月27日金曜日

見えないものを見る


昨日、人生で初めてプロの占いを体験した。

BSSの大田祐樹アナウンサーは、
ゴロ画伯に似合わない~!イメージと違う~!と
余計な感想を言ったけど、
タロット。

信頼できる知り合いからの紹介で、
メールで連絡をし、予約を取った。

米子市の皆生(かいけ)の住宅街にひっそりと建つ
元はモデルルームだという、白い一戸建て。
看板もなく、玄関扉に小さな文字で開業時間と
全予約制であるという注意書きが
ポツンとつるされているだけ。
要するに、いちげんさんはお断りのようだ。
だけどさ、口コミだけで商売が成り立つとしたら、
それなりの実力があるということなんだろうね。

タロット占いというと、国籍不明の衣装をまとった
装飾過剰の中年女性。まあ、そんなイメージが
ワタシにはなんとなくあるんだけど

出迎えてくれたタロットの先生は、ワタシより10歳年下のイケメンで
ピンクのシャツ、白いジーンズ、軽い茶髪という
大学のテニスサークルにでもいそうないでたちだった。

爽やかで誠実な感じの応対に、
ワタシは警戒感をほとんど持つことなく
会話を始めることができた。
しかも先生とはいえ、ずいぶん年下なので
ついくだけた口調になっていた。

こうなると、ワタシは相手の方に興味が惹かれる。
自分の運命とか置かれた状況は差し置いて
インタビューを初めてしまった。
プロになるには、それなりに特別な才能がいると思うんだけど
いつごろ開花したの?

「3歳頃ですかね」
え?いくらなんでも、早すぎない?

「でも、目に見えないはずのものが見えていたみたいですよ。
ワタシが誰もいないところでブツブツ話をしてたり、
このオジサン誰?なんて、へんな事をしょっちゅう言うもんで、
両親は医者に連れて行くか真剣に悩んでたらしいです」

おお、それは良く聞く話だ。でもテレビ以外で
ホントにそんな経験のある人と会うのは初めてかも!
俄然面白くなって、いろいろ聞いた。

一番怖い思いをしたのは、長距離トラックの
運転手をしていた時だそう。
サービスエリアで深夜仮眠をとるため、
座席の後ろにある簡易ベッドで、横になっていたら
仕切りのカーテンが開いたんだそうな。
あ、怖い!と思ったとたん、身体が金縛りに。


「長い髪をした白い衣装の、そう、まさに貞子そっくりな女性ですよ。
それが私の体の上を匍匐(ほふく)前進していくんですよ。

おお~!こ、こわ~!
で、でも、おもしれ~!


そうか、大田祐樹アナウンサーが
「似合わない」て言うのはコレだったか。

うん。確かにワタシはタロット占いより、怪談好きだった。




2016年5月24日火曜日

覚悟の客死

戸田海笛(とだかいてき)という彫刻家&日本画家がいたそうな。
米子の両三柳出身で、大正時代から昭和初期にかけて活躍したとか。
パリ国立近代美術館に墨絵2点が収蔵されてるらしい。
ホンモノは見損ねたけど、この写真をみただけでも
すごい力量の作家なんじゃないか?

あんまり知られていないのは、修行先のパリで客死したせいかな。
享年45歳。親友の洋画家・藤田嗣二が葬式をしてくれたそうだ。
パリに旅立つ前、茨城県の結城でレリーフ彫刻を製作した。
縦1.8メートル、横7.6メートルという大作。
「喜怒哀楽の図」
これがそのホンモノ↓




天孫降臨から明治天皇までを題材に
人物365人や十二支が描かれていて圧巻の出来。
これを仕上げた海笛さんは、生前葬をあげて
パリに向け海を渡ったそうな。
神話の世界を描いて、渡仏…。意味深…。

いや、もちろん茶化す気はないよ。
この時代、海外修行に出るとは、
相当な覚悟が必要だったんだろうなあ。
あるいは自分の運命を予見していたのだろうか。
いずれにしても、先人はスゴイ。

ちなみにワタシがこの「渡仏覚悟」の作品と
出会った場所、わかります?
実は、皆生温泉の日帰り入浴施設、
OUランドの休憩スペース。
近くには湯上りの客用のマッサージチェアが並んでいる場所なのだ。

この作品はもともと支援者の依頼で
応接間用に作られたんだけど、デカすぎて入らず、
その後も、展示スペースに困って、
あちこちたらいまわしされていたものが
このたび目出度く「里帰り」して、
郷土の温泉施設に落ち着くことになったということらしい。
当然、ワタシも湯上りで作品と対面した。

ワタシは最近、旅することが多くなってきた。
もしかしたら、旅先でお迎えが来て
「渡仏」することになるかもしれない。
もちろん運命は選ぶことはできないのだろうけど、
外国じゃなくて国内がいいなあ。
できれば温泉がいいな。





蔡英文総統就任!