2018年1月12日金曜日

ごちそうの意味


ごちそう=ご馳走
馳走とは、走り回って用意するという意味だとか。

積もった雪道を歩きながら
ちゃんとお昼営業しているか不安だったが、
ああよかった。開いてた。
立て看板に書かれた店長のアオリ文句に
食欲がもりもり沸いてきた。

「今日も元気に開店中!
朝どれのブリとひらめ入荷」

ええ? こんなドカ雪の朝、
漁師さんは海に出てたの?
頭が下がるなあ。

「獲れたてのブリは味がのってないですが
まあ、新鮮な味だと思っていただければ」

な、なにをおっしゃる!店長さん。
陽が上る何時間も前から
真っ暗で凍える海に、雪の積もった船を出し
獲ってきていただいた魚ですがな
まさに馳走、大ご馳走ではないですか!

しかし、登場したドンブリの海鮮を見て、仰天した。
そのブリですら、主役というわけではない!
カニが、ウニが、ヒラメが、トビコが、モサエビが!
誰が四番バッターでもおかしくない
超重量打線が、ワタシの箸を待ち構えている。

あせるな、どう攻めるか、考えよう。
おちつけ、まずは味噌汁をのんで、それからだ。

ずずず。
うおっ!
な、なんだ、この味噌汁は!
出汁に強烈なコクと、香り、
そして甘味すら感じる圧倒的な旨味!

「あ、それ、出汁は松葉ガニです」

あ、そう。どおりで。
・・・じゃやない!
なんてこった!馳走すぎる!

それじゃ、改めて。
ドンブリ、いかせてもらいます。
まずは地味なサワラから・・・
うお、炙りが入れてあるではないか!
ちょっとまて~!モサエビは焼いて、
殻ごと食べられるように
香ばしくしちゃってるではないか!
細かいところまで、もう、
ち、馳走すぎる!

写真はないが、このあと、
絶品ごま風味鯛茶漬けの
もう一杯がついて・・・千円。
ホントにいいの?

漁師さんといい、店長といい、
ありがたやありがたや。
山陰は、海産物だけでなく
人に恵まれている。

ほんっとに、ご馳走さまでした!



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