2016年4月22日金曜日

カワハギの舞踏会

280円の一皿。
地元・境港産かわはぎの肝のせ、ポン酢ジュレ寄せ。
さらに2,3滴ポン酢しょうゆをかけて、口に入れる。
新鮮だからこその白身の弾力を感じながら、舌の上に徐々に広がる旨味。淡泊そうでいて、味はちっともボンヤリしていない。ここにポン酢のすっぱいくらいの酸味が加わることで、かえって甘味を際立たせる。シャリが口の中でほどけて舌の上で踊りだす。シャリと白身の舞踏会だ。ん?だけど、肝はどうした?どこに行った?
その時、上あごにひっつきそうな位置から、ここぞとばかりのタイミングで、カワハギの肝が舞踏会に降臨。ねっとりとした食感が、舞台に新しい刺激を与える。こってり深い旨味が、シャリをコーティングして行く。白身のほんのりとした甘味に加えて二重奏のハーモニー。しかも、常にポン酢の酸味が全体を引き締め、鮮烈な印象を失わない。口の中の舞踏会はきらびやかに最高潮に達する。
あああ!味の鹿鳴館!ブラボー弓ヶ浜半島!
さいきん東京滞在中に、お寿司屋さんに行かなくなった。だって地元回転ずしのレベル高すぎ晋作!

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