2017年9月29日金曜日

世界妄想学会を振り返る


9月22日に開催された世界妄想学会の様子を
当日の夕方、速報の形でテレポート山陰が
大々的にレポートしてくれたので
それをさらにレポートしよう。
見逃した人のために~♪


すごい!ゴロ画伯のプレゼンがいきなりニュース画面に登場!
ナレーション「通貨が腐る?もちろん、これは妄想です。
これ、個人の妄想を発表する世界妄想学会設立総会の様子です」


N「全国からおよそ300人が米子に集まりました」
いや~、壮観です。
ほんとに良く集まっていただきました。
準備をしてくれた仲間のスタッフの奮闘に心から感謝です。


記者「妄想は世界を救えますか?」
「ええ、救えると思ってます」
世界妄想学会の代表・長谷川泰二氏は
あくまで真面目に回答。


対称的にワタシはイロモノ担当?
でも、だらず様とツーショットはうれしい!


記者「なにをしてるんですか」
ゴロ画伯「妄想にふけってます」(笑)

ところで「紙芝居クリエーター」
という肩書きは初めてだ。
今後、名刺に使わせてもらおうかな。


ワタシの次に発表したのは
尾道在住の写真家・村上宏治さん。
ニュースでは全く紹介がなかったけど
この方はものすごい人物で、
ワタシは勝手に妄想番長と呼んでいる。
ダライラマ法王から、修行中の撮影を許された
日本でただ一人の写真家なのだ。
今回ワタシが出会いにもっとも感謝している一人。


三番目の妄想プレゼンターは
熊本在住のアートディレクター・津田聡さん。
この人もスゴイ。
「ワンピース」の作者・尾田栄一郎先生と組んで
コンテンツの力で熊本復興の活動中だそうな。
実行力のあるアイデアマンで、
前夜は深夜までお互いの妄想を語り合って
実に楽しかった。


養老先生は最後にご登壇、1時間にわたって講演。
シニカルな発言はユーモアに満ちていて
いつまでも聴いていたいくらい面白いのだが、
予定時間が来ると、演壇で腕時計を確認して、
まるで聴衆を放り出すように
講演を切り上げられた。

「あ、時間が来ました。あとは自分で考えてください」

こんな打ち切り方、初めて~。
さすが、しびれる!






2017年9月26日火曜日

実りの秋


自宅のすぐそばの田んぼが、収穫直前だ。
電線にスゴイ数の雀が並んで、めじろ押し。
スズメがメジロっておかしいか(笑)

ふと、亡母を思い出す。
窓の外から見えるこの光景を
飽きずにじっと眺めていた。
ちゅんちゅん、ちゅんちゅん、
うるさいぐらい鳴いている雀の群れを見ながら
こうつぶやいた。

「寿命は1週間ぐらいかな」

ボケてしまった母に話を合わせるのは
慣れっこだったが、つい反論してしまった。
「いや、いくらなんでも、もう少し長いだろ」
すると母「1か月は、もたんだろう」
「いったい、なんの話?」
「内閣」
「は?」

母親のひじの下に、新聞が広げてあった。
一面に大見出しが。
「第二次 管内閣 発足」

ずっこけた。
風刺漫画家を自称するワタシが完敗。

ああ、あれから7年目の実りの秋か。

2017年9月24日日曜日

スタインウエイ開き


「スタインウエイピアノ開き」という
聞いたことのないタイトルが付いたイベント。

安来市に新しく「アルテピア」という
文化ホールが誕生した。
ピッカピカの新調のスタインウエイ・ピアノ。
そのお披露目を兼ねた
「中ノ森めぐみコンサート」に行ってきた。
イタリアに長く在住し、
昨年東京に活動拠点を移した
ピアニスト・中ノ森めぐみさんは米子出身。

イタリア・スカラ座アカデミー室内アンサンブルの
ピアニストとして、オランダ国王夫妻の
御前演奏もおこなう実力の持ち主で
イタリアでは彼女を主役にした
TVドキュメンタリー番組が制作されたほど。

実績を買われて、今回、新しく
ホールに導入するピアノの
選定を任されたようだ。

スタインウエイ日本支社に足を運び
7台の候補の中から
選びに選んだ1台だというだけあって
めちゃめちゃいい音~。

とはいえ、ワタシはシロウトなので、
どこがどういいか表現出来ない。
なので、酒呑み風に例えると、
封を切ったばかりの大吟醸から
立ち上ってくる、ふくよかな香りみたいな。
そして芳醇で、コクがあるのに
キレもある味、いや音か。

ピアノのお披露目ということで、
ピアニスト自身の個性を
強くアピールしない配慮なのか、
中ノ森さんは誰もが耳になじんでいる
有名な曲ばかりを演奏した。
おかげで、シロウトのワタシにも
ピアノの音の良さ、ホールの響きの良さが、
素直に堪能できた。
田舎でこんないい音、演奏が聴けるとは!
スタインウエイ開き、
ホールのこけらおとし
僭越ながら、ワタシは初ブラボー!を
叫ばしてもらった。

後輩たち



先日、母校で講演した。
でも、ワタシの高校時代に
ニケの彫像なんかなかったし、
こんな立派な体育館の記憶もない。
まるで違う学校みたい。

 手前の椅子、わかります?
あれがワタシの席です。
 生徒の数は300人以上。
しかも、全員3年生。
ものすごいアウエー感、
わかってもらえますか?

だって受験生にとってみたら、迷惑な話だろう。
この時期1分でも大切な貴重な時間を
1時間も割いて堅い床の上で
じっとしてなきゃなんないのだから。

そんな中、ワザワザ聴いてもらえるような
実のある話をしなけりゃならない、と考えると
失神しそうになるので、やめ。

名門秀才学校の生徒たちに向かって
いきなり小学生向けのなぞなぞから始めた。
ゴロ画伯のエレキ紙芝居に
さぞかし面食らったとおもうけど、
結構ノリノリで参加してくれた。
受験で締め付けられてる気分がはじけたのかな。
次々おこる笑いが緊張感をほぐしてくれる。

体育館が笑いに包まれたとき、
「カワイイ後輩たち!」
実感しただけでなく、じわっと感動した。

そのあとは人権研修で、
主にメンタルヘルスをテーマにした
エレキ紙芝居だったけれど
みんな真剣に聞き入ってくれた。
なんていい子たちだろう。

これから人生で初めての大きな難所を
乗り越えなきゃならない後輩たちを
心から応援したい。






2017年9月16日土曜日

合成写真


JRが発行している観光PR誌
「グッとくる山陰」秋号が発行。
なんと我が米子城を大特集!
ところが、誌面を開いてびっくり。
見開きでどどーんとカッコいい写真。
なんと、湊山に天守閣がそびえ立っている!
明治維新のあと、取り壊されて
石垣だけのはずなのに。

右ベージの下に、小さくキャプションがある。

かつて海から見えた米子城と霊峰大山(イメージ映像です)

とほほ。いいのかな。

この注意書きを見落として
いまでも天守があると思い込んだ観光客が
城址を登山しちゃって、
「だまされた!」と言わないか
・・・ちょっと心配。

ま、頂上からの眺めは
間違いなく絶景なので、だまされても
上がってみる価値はあるから
いいか。




2017年9月15日金曜日

屋根の上の守り神


屋根の上に顔がある。
これは大黒さまかな?
山陰地方では民家の屋根に
広く「石州瓦」が使われているが
これは、鬼瓦ならぬ福瓦とでも言うのだろうか。
恵比寿さまもちょくちょく見かける。
ところで、大黒さまと恵比寿さまは
親子だって知ってた?
山陰では常識だよね。

2017年9月11日月曜日

カツカレーの皿



ひなびた温泉の併設レストランで夕食。
カツカレー800円。
トンカツが大ぶりで、けっこう食べごたえがあった。
カレーは小麦粉でとろみをつけ
スパイスは控えめにした、万人受けの風味。
昔ながらの食堂の味と言ったらいいか。

ワタシとしては、痺れるくらい唐辛子を投入した
スパイシーで汁気のあるインド風の
本格化カレーが好きなのだが
これはこれで、美味しい。

ただ、この変わったカタチの皿が気になった。
なんとも食べにくいのだ。
ふたつ巴の形に池を分けたデザインは斬新だけど
二つに分けたために、
それぞれけっこう堀りが深くて、皿の傾斜が急で
スプーンの扱いに工夫がいる。
特に巴のしっぽの部分にカレーが逃げ込むと
なかなかスプーンで掬えなくて
もどかしい思いをした。

完食したのだが、
食べ終わるころになって
はじめて、ふたつ巴の形になっているのに気が付いた。
せっかくのデザインだけど、
あんまり、意味ないかも。

レストランの隣が神話の時代から続く
有名な古い神社だから、
勾玉風のザインにしたのかもしれないけど
そこまで気が付く客はなかなかいない。
ワタシくらいなもんだろう。

店の担当者が、カレー専用に
何枚かこの皿をまとめて購入したとする。
ところがこの皿、真ん中に敷居があるから、
重ねにくいに違いない。
洗いにくいし、収納しにくい。

デザインを気に入って、皿を買って帰った
(たぶん男性)スタッフが、
従業員(たぶん女性)たちから
いっせいに不評を買ったような気がする。
これだから、男は考えが足りない!
と、なじられて、凹んだりしてはいまいか。
しょぼんとした男性スタッフの姿が目に浮かぶ。

いかん、また、どうでもいい
妄想をしてしまった。






2017年9月10日日曜日

刀剣のお勉強


米子市美術館で刀剣講座が開催され、
研師(とぎし)の森井偲訓さんが、
鳥取県の日本刀についてレクチャーされた。
会場には熱心な刀剣ファンが押し掛け、
文化講座にしてはちょっと異様な熱気。

ワタシが座った席のすぐ横には
ショーケースが運び込まれており、
ホンモノの銘刀が二振り陳列されていた。
森井さんによると、ひとつは鳥取県出身の刀鍛冶が
今上陛下がご誕生の記念につくられた日本刀だそうで
ということは・・・今から82年前の作品。
へええ!

・・・いやいや、感心している場合ではない。

今、米子市美術館に特別展示されている
「鳥取県ゆかりの刀剣」展には
日本刀の中でも最も古い
「古伯耆」と分類される刀が拝めるのだ。

それは、なんと、1000年前の日本刀。
撮影禁止なので、ポスターで想像してください。



ワタシのような素人目には、
82年前の日本刀と1000年前の日本刀が
まったく同じ「鮮度」に思える。
ていうか、作りたての「新品」みたいにビッカビッカ。
まさに不老不死、
永遠の時を超えてみせる、
研(とぎ)の技ってすごい。

作った名工もスゴイが、
1000年に渡って、ここまでキレイに
伝承・保存してきた、先人たち、
関係者の努力を思うと
ふ~っ。
気が遠くなる。

米子市民は、こんな日本、いや、
人類の宝ともいえる名品を
たった300円かそこらで
拝めるってんだからから幸せだ♪

ちなみに、それは「銘・安綱」。

日本刀に「反り」という形状を初めて与えた
日本刀の父。
世にいう天下五剣の
断トツ一番の評価をされる
キングオブ日本刀「童子切安綱」の
あの、安綱さんである!

・・・どんな人だったんだろうなあ。




熊野大社とガムラン


淀江文化ホールの藤原館長と
熊野大社かがり火コンサートを見学。
上演中は撮影禁止ということなので、
少し早めに会場入りしてパチリ。
熱心な人は最前列にすでに場所取りしていた。

インドネシアのガムラン演奏や
舞踊、影絵芝居などが、
熊野大社の境内にともされた
幻想的なかがり火の中
所狭しと躍動する様子は
それはそれは、写真映えする
美しい光景だったのだが
撮影禁止なのでしょうがない。
パンフを見て想像してください。


昨年の秋に淀江文化ホールで
「縁・かみよど延喜」という舞台を
いっしょに公演したメンバーもたくさん出演。
 
去年ワタシは司会&演者だったので、
なにしろずっと舞台上にいて、
せっかくのインドネシア芸能を
堪能するにはいたらなかった。
今回は客席からじっくり
つぶさに観賞できたので、かなり満足。

ホールと違って、野外ということもあって
解放感やお祭りムードがより地元インドネシアの
感じにちかいのかもしれない。
なんでも、夜9時ごろからゆるゆる始まって、
朝5時ごろまで出し物が延々と続くのが
本場のガムランだとか。
この日も、9時終了の予定が、大幅に時間延長され
10時近くまでパフォーマンスが続けられた(汗)。


ところで開演前、面白いことに気が付いた。
写真は暗くてわかりにくいけど、
熊野神社の立派なしめ縄の真下に
ガムランのゴング(大鐘)を吊るした
赤い鳥居状の木枠が設置されていた。
これが、くねくねしたヘビの意匠なのだ。

しめ縄はヘビをシンボライズしたものだと
信じているワタシにとっては
まさかのヘビ神さまコラボレーション!




2017年9月9日土曜日

淀江の中心で、あいうえお を叫ぶ


空が広い、高い!秋晴れ、日本晴れ。
日本最大級の弥生時代の集落遺跡
「妻木晩田史跡公園」に行ってきた。
歌手の森田さやかさんをリーダーにした
ミニイベント「よどえまるごと道草日和」のメニュー№16、
「もりさやと一緒にむきばんだでさけぼう!」
という企画だ。
カンタンに出来るというボイストレーニングの講座。

駐車場から徒歩で遺跡を横断すること20分、
森を抜けると突如出現した日本海の絶景。

座ってるのがモリサヤこと、歌手・森田さやかさん。

島根半島を境界にして、上下に広がる
大空と日本海が溶け合う雄大な風景をバックに
参加者は車座になって、
呼吸法や発声トレーニングを教わる。

ワタシもさっそく蓮華座を組み、
いつも読経する要領で
低音で腹から声を出すと

「めっちゃいい声!」と
モリサヤさんが褒めてくれた。
わーい!

「ライブ漫画家」と自称して
お客さんの前に立つようになって
絵を褒められるより、声を褒められる方が
ずっと嬉しい。

「島根半島、隠岐の島まで届くように
声を出しましょう!」

モリサヤさんの掛け声で、参加者みんな
張り切って叫びまくった。





SF銀河パトロール


銀河パトロール隊が、宇宙平和を守る活動中。
実は、50半ばを過ぎたオッサンたちの
酒盛りだとは、誰も気が付くまい。
わはは。愉快、愉快。

僕の好きな先生


久しぶりに訪れた母校。
ノスタルジーにひたれるかと思いきや、
通いなれた校舎が完全リニューアルされていて
別の高校のようになっていた。
とたんに、初めて登校する転校生のような
アウエー気分。

緊張しながら受付で要件を伝え、
担当の先生を呼び出してもらう。
待っている間、ふと振り返ると
入り口の絵に見覚えが。
近寄ってまじまじ見る。
ああ、やっぱり。
恩師の美術の先生だ。

美術系に進みたいという生徒が
数年に一人しか現れない母校で
かなり浮いた存在だったワタシを
卒業するまで面倒見てもらった。
とはいえ、会話らしい会話をした覚えがない。
必要最低限の言葉で済ます、きわめて寡黙な先生で、
先生同士で談笑しているような姿さえ
とんと記憶にない。
良く言えば「孤高」、
そうでなければ「はぐれ者」。

金八先生のような長髪で
メガネにちょび髭という個性の強い風貌。
ヘビースモーカー&酒豪。
でも生徒と熱く交わることなく
金八先生と正反対で
寡黙に自分の世界を追及するタイプ。

「僕の好きな先生」という曲がある。
高校時代、バンド活動にのめりこんで
欠席や遅刻ばかりだった忌野清志郎が
美術部顧問の先生を慕って書いた初期のヒット作。
時々カラオケで歌う。
もう、先生とは会えないけど。
絵と再会できた。

「♪たばこと絵の具のにおいの 
あの部屋にいつも一人
たばこを吸いながら
キャンバスに向かってた
僕の好きな先生
僕の好きなおじさん♪」














2017年9月8日金曜日

凄いことになってた!


自宅から徒歩3分の近所に
珈琲専門店がある。といっても、
喫茶店ではなく、焙煎豆を売っている。
ドリップバックの詰め合わせを買うと
なんとサービスで、店内で一杯飲ませてくれる。
しかも小さなトレイにおつまみ豆まで
乗せて出してくれるからウレシイ。

建物の外観、店の調度品とか雰囲気が
女性がメインターゲットらしく
オジサンにはなんとも場違いなのだが、
店員さんがいつも感じよく優しく
接してくれるのがありがたい~。

仕事場でも簡単にドリップ珈琲が淹れられるので
詰め合わせを買いにちょくちょく訪れる。



ところが実はこの店、とんでもないことになってるのだ。
昨年、銀座の一等地に支店を出したとか。
米子の近所の小さな珈琲店が今や年商20億円、
ネット通販の世界では超有名店だという。
ええ~っ???
ほ、ほんと?
宝島社から、こんな本が出ている!ではないか!


まさに、灯台下暗しとは、このことだ。

怪人二十面相


ぎくっ!
誰かがこっちを見てる!
江戸川乱歩風な人影は
えもんかけにひっかけられた
コートと婦人用の帽子が
合わさってできたシルエット。

夜、駐車場の
車のサイドミラーに映っていた。
目ざとく気が付いたのはいいけど、
振り返って確かめるのが怖かった(笑)

ふと昔、少年探偵団に
憧れていたことを思い出した。
怪人二十面相に翻弄される小林少年。
あれはまさに、妄想の中の自分だった。

2017年9月4日月曜日

クチナワさんに会えた!

ず~っと観たかった行事に
何年か越しでやっと参加できた。
「上淀の八朔(はっさく)綱引き」


神社の賽銭箱に仮り置きされた
不思議なキャラクター「クチナワさん」。
前長50メートルにもなる大蛇の頭部だ。
ヘビなのに耳があったり、飛び出す鼻があったり、
眼より大きな鼻の孔まで表現されている。
オスかメスか判別しにくいけど、
白い花飾りをしているところを見ると
メス、いや女神さまなのかも。


地区の人が力を合わせて
稲ワラで大蛇の胴体部分を
綯っていく。


古くからある地区の目抜き通り
(といっても、車一台が通るのがやっと)
に運び込まれたクチナワさん。


太鼓の合図で住民対抗綱引きが開始。
ワタシも下地区に加わって、一緒に
クチナワさんをひっぱらせてもらった。
上地区が勝つと、麦の豊作
下地区が勝つと、コメの豊作と
収穫の秋を占うとされている。
でも、勝負というより
住民どうしで力を合わせる
リクレーションのような感じ。
結果、1勝1敗一分け(お約束?)

国の選択無形民族文化財に指定される
貴重で珍しい行事とはいえ
実にアットホーム。
神事でこの気さくさは、とても居心地がいい。
昔は縁日の屋台が立ち並んで、
もっともっとにぎやかなお祭りだったんじゃないか。
想像するとちょっとサビシイ。

多くの人が改めてこの行事の魅力と重要性に
気が付いて、にぎやかにならないもんかなあ。

「しめ縄の起源は淀江」だと主張する
ワタシにとって、クチナワさんは
重要な根拠の一つなんだから。


神社に戻ってみると、
新しく作られたばかりのクチナワさんの頭部が
石塔の上に飾られ、
一年間飾ってあったクチナワさんが
神社の脇に無造作に打ち捨てられていた。


綱引きに使った50メートルの胴体も、
綱引きが終わるとお役御免で
さっさと撤収、地区のはずれに野ざらしにされ
そのまま朽ちるにまかせられる。
ついさっきまで「ご神体」だったはずなのに~。
でも、この執着のなさが、面白い!

つまり、しめ縄とはヘビを
シンボライズしたものだという説を
裏付ける慣習であり、光景だから。

クチナワとは「朽ちた縄」のことだ。
ヘビは脱皮して蘇る。
若返り、不死の象徴だ。
打ち捨てられたのは抜け殻にすぎない。

大蛇・クチナワさんは一年に一度
上淀にあらわれ、脱皮をして再生し、
人びとに恵みと安心を与え、去っていく。
この地で何百年も繰り返されてきた、
まさに永遠の再生、不老不死の儀式。


また来年、会えるかな?







2017年9月3日日曜日

独立愚連隊西へ


岡本喜八監督の痛快活劇
「独立愚連隊西へ」
上映会チラシを作らせてもらった。
登場人物の個性派三人の似顔絵には
特に、力が入った。似てるかな?

喜八監督の活劇シリーズでは
最も好きな作品なので、とってもウレシイ。

上映のあと、喜八監督の奥様
われらがみね子ママを囲んで
赤井孝美さんとゴロ画伯の三人の
楽しい裏話トークショーもあります!

10月2日、池袋の新文芸坐で一日限定開催。
なんと入場料500円ぽっきり!
予約も当日も同料金。

伊勢太神楽


米子城のふもとの湊山公園内の日本庭園で
「伊勢太神楽」が披露された。
鳥取藩と縁の深い、この加藤菊太夫組は
江戸時代から、西日本を中心に中国、四国を巡る
お祓いの旅「回壇」を一年中続けているそうで
国の重要無形民俗文化財に指定されている。

エレキ紙芝居で全国巡業が
ワタシの目標なのだが
一年中、旅から旅という生活は
想像もつかない~。



2017年9月1日金曜日

業務用報道カメラ!


NHKの取材対象になって、
紙芝居を上演してるところだけでなく、
絵を描いているところや
口上の練習してるところなどを
何日間か密着撮影された。

合間に、報道カメラに興味を持って
こちらからいろいろ質問したら、
持ってみます?と
憧れの業務用カメラを担がせてくれた。

ファインダーをのぞくと、
意外にもモノクロモニター。
被写体と同時に観るので
カラーファインダーだと
眼が疲れてしまうのだそうだ。

やっぱり、シロウトとは違うんだなあ。

で、このカメラ
一台、ん百万円
(それも四捨五入すると桁があがる方)
するシロモノだそうな。

ひ~っ、早く下ろして!
コワイコワイ!

あ、ちなみに4分ほどの
ミニドキュメンタリーだそうです。
いちおしニュース鳥取
カメラマンリポートのコーナーで
9月12日午後6時過ぎに
放送予定だということなので
鳥取にお住まいの方
よければご覧ください。

そのあと日を変えて
中国四国地方で順次
放送されるらしいので、
鳥取県以外でも見られるかもしれません。