2017年12月25日月曜日

医学部


「遺伝情報で健康をマネージメント」
という、難解そうなテーマで
紙芝居風の動画コンテンツを制作した。
高校生向けの教材になる予定。

エレキ紙芝居の撮影で鳥取大学医学部に。
大型モニターで映像を映せる、
静かな場所ということで
講義のない時間の研究室をお借りした。

テレビドラマでしか見たことない
研究機材がならんでいて、ちょっと興奮。
これは、遠心分離機ってやつだろうか?


撮影とはいえ、医学部の研究室で
紙芝居をやるのは
かなりシュール(笑)


2017年12月24日日曜日

日本刀みたいな改正案


憲法9条のまったく新しい改正案を
参議院議員の青山繁晴氏が提案したそうな。

12月20日、自民党から
二つの改正案を併記する形で提示されたが、
青山氏はそれに先立つ自民党憲法改正推進本部の
全体会議で発言。
その内容は、憲法9条に第三項を新設

「本9条は自衛権の発動を妨げない」

という、きわめてシンプルな文言を加えるだけ。

ご本人は「たかだか一年生議員の提案を
取り上げてくれるとは思わない」
とダメもとで発言したそうだが、
予想に反して次々と賛成とする意見が上がったとか。

ワタシも賛成だ。素晴らしい。
シンプルでわかりやすく
かつ、短い言葉ですべてが語りつくされている。

9条2項を削除して「国防軍」を盛り込む自民党従来案にしろ
9条1項&2項を変えず、自衛隊を明記する第3項を加えるという
安倍晋三首相の新提案も
自衛隊の存在を認めさせようとして、
ちょっと無理をしている感じが否めない。

それに比べ、青山案は
すんなり腑に落ちる。穏やかだ。
自衛隊とか国防軍などと明文化しなくとも
自衛隊の存在を綺麗に肯定している。
自衛隊は平和を壊す暴力装置と極論する人も
自衛権まで否定するのはむずかしいだろう。
それでいて強靭なところがいい。
穏やかなんだけど、いざとなったら、
徹底的に国民を守るという覚悟が
行間から感じ取れる気がして
ワタシは好きだ。
シンプルにして強靭、
日本刀に通じる精神性すら感じる。
この一文が加わることによって
憲法第9条は理想の美しさと
国民を守る玉鋼の強さを
併せ持つことになるように思う。

国民の納得を得るにはこれまでの改正案で
一番いいと思う。

来年はいよいよ憲法改正が本格的に論議されることになりそうだ。
今回、自民党の出した二つの改正案が
例によって野党とマスコミのスクラムで
徹底的に批判され、ぐちゃぐちゃにされ、ボロボロになった時
すっと、この青山案が提出され、たちまち国民の支持を得、
そして国民投票の運びとなり、でめでたく憲法改正が成る。

こんな良い年になりますように。

2017年12月23日土曜日

コーダー道場って?


目が点になった。
小中生が主体のイベントも
パソコンが所狭しと並ぶイベントも初めてだ。
普段、事務所として使っている
米子市のダラズ・クリエイト・ボックスを会場に
全国から小学生と中学生、保護者・指導者達が集まって
50名近い参加者でにぎわった。

「コーダー道場」って知ってる?
ワタシにはまったく初耳だったが、
世界中で開催されている、子供たちのための
オープンソース・プログラミングの教室
それがコーダー・ドージョー(道場)だそうな。
指導を受けながら、プログラミングに挑戦する
子供を「ニンジャ」と呼ぶそうな。
2011年にアイルランドで始まって、
いまや世界75ヶ国・1500拠点も広がっているんだとか。
日本の単語が、世界中で使われているのは
不思議な気分でウレシイにしても、
ワタシには正直、ちんぷんかんぷん。

コンピューター言語を使いこなして
プログラミングする小中生がいることは
知識としては知っていたが
じっさいに短時間に新しいゲームを作って
物おじせず人前でプレゼンテーションまでしてみせる
彼らを目の当たりにすると
ただただ、あんぐりするばかり。
まったく理解できない自分が恥ずかしい。

ちょうど宇宙人を初めて見てうろたえる原始人だ。

しかし、メンター(指導者)の解説で
原始人もなんとなく安心した。

メンター氏「コンピューター言語は道具です。
大切なのは、自分は何がしたいのか。
それを見つけるためには、
身の回りのものを興味を持って、
よく観察することが大事です」

そうか。
彼らも、ゲームやパソコンが好きで
遊ぶだけでは飽き足らなくなって、
自分でも作ってみたくなった
クリエーターなのだ。

それなら原始人が子どもの頃
マンガやアニメが大好きで
舗装道路にチョークを使い
あるいは馬糞紙に鉛筆という道具で
マンガを描き始めたのと
原理的には変わらないのではないか。
違うのは時代だけだ。

それなら、仲間だ。
宇宙人ではない。同じ人類だ。
応援したくなろうというものだ
ウホ、ウホ、ウホ~!(ガンバレ)
え?言葉がわからない?











2017年12月22日金曜日

シンデレラの靴


大山はスキー場として西日本では名が知れている。
米子市内から一番近いのが枡水高原。
大山の中腹で、米子からはハイヒールの形に見える。
米子港からのこの写真でも、わかるでしょ。
ワタシは勝手に「シンデレラの靴」と呼んでいる。
意外かもしれないが、ゴロ画伯はメルヘン作家(笑)でもある。
じっさいに、数年前にシンデレラをモチーフにして紙芝居を作った。
王子と妖精のラブロマンスだ。
地元では有名な「白バラ牛乳」の依頼だったので
牛乳王国のホワイト王子と、
牛たちを育てる、牧草の妖精ローズちゃんが
結ばれるまでの物語にした。

また、大山のふもとで育った女の子が
都にのぼって、文武天皇に見初められお妃になった
限りなく実話に近い「玉清姫伝説」も
ジャパニーズ・シンデレラとして
紙芝居化して紹介した。

枡水高原は大山を間近に仰ぎ、
振り返れば日本海に弓ヶ浜、中海などを一望する
山陰屈指の絶景スポット。
全国の観光地域の中から
プロポーズにふさわしいロマンティックなスポットとして
「恋人たちの聖地」認定されているそうだ。

スキー場の形がシンデレラの靴そっくりなんだから
いっそ、「シンデレラスキー場」と名乗っちゃえばいいのに!

2017年12月17日日曜日

鳥取はロシアより寒い?


「鳥取に来て一番困ったことが『寒さ』でした。」
6年前に来日したロシア人のチェブラコワ・イリーナさんが
日本海新聞の連載コラム「トットリーナ日記」に
こんなことを書いていた。
なんでも、ロシアでは
セントラルヒーティングが普及していて
外はマイナス40℃でも部屋の中は
プラス26℃~28℃なんだそう。
鳥取の気温は3~4℃でも、感じ方は
マイナス20℃だって(!)
大げさだなあ、と思いきや、
肌に発疹ができて、医者に診てもらったところ
「寒さアレルギー」だと診断されたとか。

ううむ。常識が崩壊する。
鳥取の寒さ、おそロシア("^ω^)・・・。

そうか、もしかしたら一年前
プーチン大統領が訪日した時、不機嫌だったのは
寒さのせいだったのかも。
安倍ちゃんがさそった露天風呂を断ったのは
ロシア人としては
とんでもない蛮行だったのか・・・。

2017年12月16日土曜日

死神という日本酒と落語


「日本一縁起の悪い名前の日本酒」と評判?の
お酒「死神」(島根県邑南町・加茂福酒造)を呑みながら、
落語の「死神」という演目を楽しむ会に参加してきた。
利き酒師・石原美和さんが主催、
松江の居酒屋で開催された。

このお酒は今から20年ほど前、
「流行と真逆のお酒を造ったらおもしろいのではないか」
という蔵元の発想から、
当時の淡麗辛口ブームの中、誕生したとか。
名前もおめでたいイメージとは
正反対で、誰もが敬遠したくなる「死神」と
わざわざ名付けたというからオモシロイ。
なるほど芳醇旨口の純米酒で、癖も強いし
決して万人ウケはしないだろう。
でもいかにも酒好きが好みそうな味だった。
はい、ワタシは好きです。
蔵元はそうとうなシャレ者か、
偏屈の変わり者に違いない。

主催した石原美和さんは
フリーアナウンサーにして利き酒師。
今年、お酒BARまで開店してしまった
地元では有名な美人で才女だが、
一筋縄ではいかない個性の持ち主だということは
この「死神」を飲みながら生で「死神」を聴いてみたいと
長らく夢見ていたとおっしゃることでもわかる。
秋に米子で開催された世界妄想学会の司会を
勤めたことからもわかる。

さて、高座に上がったのは
米子出身の二つ目の落語家
立川らく人。

居酒屋にしつらえられた寄席はぎっしり満席。
なぜか、ワタシは一番前の真ん中の
ザブトンに座ることになってしまい、
余りにも近くて、目の前が、膝頭という状況。
かといって、高座を見上げると
首と腰に負担がかかって、ツライ。
そこで、自然とうつむく感じに。
噺の間、ずーっと下を向いている嫌な客。

らく人さんにとって、一番手前の客が
死神に見えたかもしれない。 









テンションUP


朝起きて、天気がいいと反射的に
「大山キレイだろうな!」
と思うワタシ。典型的な米子人。
初めて来訪した横浜の人と
「ラッキーですね、大山キレイに拝めて!」
と一緒に呑みに行き
帰りに乗りこんだタクシーの運転手と
「今日の大山はキレイだったね~」と
話題にする。
今日はあいにくの雨。でも
「昨日の大山はキレイだったね~」と
それはそれで話題にしてしまう。
「そうそう、キレイだったね~」と
つきあってくれる人がいて
今日も幸せ。

2017年12月11日月曜日

ドラマ出演


人気漫画の実写ドラマ
「ボクだけがいない街」
(古川雄輝主演・下山天監督)の
試写会に行ってきた。
ワタシも出演している(笑)

「漫画家の主人公が描いた
マンガを描いてほしい」
というオファーが半年前に来たのだった。
サスペンスドラマの小道具というわけ。
主人公が記憶喪失、自分が何者か手掛かりがない。
目が覚めた病院で、何気なく描いた絵が
メチャメチャ上手くて、
自分でビックリする。
実は才能溢れる漫画家だったという設定。
ワタシはそのメチャ上手いスケッチを
制作するように依頼された。
他にも、主人公が大ヒット漫画家になって、
アニメ化された時のポスターとか、
制作現場でアシスタントに手渡す描きかけ原稿とか、
破り捨てる失敗作とか、
いろいろ描きました。

プレス向けの試写会で、主演の古川雄輝くんが登場すると、
会場からキャーッという悲鳴に近い声があがった。
さすがは慶応大学出身、メンズノンノ特別賞
中国でも大人気という古川くん。
ひさしぶりに「黄色い声援」というヤツを聞いた。
しかし、このカッコいいお兄ちゃんが描いた絵を
頭の禿げた山陰のオッサンが描いたとは、
武士の情けで言わないでおこう(笑)
(訂正、坊主の情け)
ドラマは全部で12話、
12月15日からNetflixで
世界190か国に配信開始だそうな。
興味のある人はご覧ください。
なんと!ファーストシーン
主人公のセリフより先に
ワタシが描いた漫画原稿が登場します。




2017年12月3日日曜日

不思議な鳥居


関金温泉にある不思議な鳥居。
一見どこにでもありそうな石の鳥居だけど、
良く見るとどこかヘン。表裏の向きが逆さなのだ。
「表札」が道側に掲げられていない。
境内側からみると、表札が内側にかかっているのがわかる。
いったいナゼ?


祀られている神様は、境内側にはない。
神様を祀る社(やしろ)もない。
実は、鳥居の向こう、道側の景色の中に
神様がいらっしゃるのだ。


大山。
鳥居でフレーミングされた景色の中央、
連なる山々の中で、ひとつだけ雪化粧をして
目立つ高い山が大山である。

米子側から見る大山は「伯耆富士」と言われ、
左右にすらりと伸びた女性的な稜線が印象的だが
ちょうど対角線の反対側にある中国山地の関金から見ると
まったく違う山容だ。
大山の東側の峰は三鈷峰と呼ばれているのだが
険しく厳しい印象はまさに
密教修行の仏具を彷彿とさせるではないか。

↑三鈷杵↑

これは大山を拝む鳥居なので、
「大山鳥居」というそうな。
遠く中国山地を超えて大山にお詣りに来る人たちの
大山遥拝所だったというわけだ。

不思議な鳥居は古来から続く日本人の
自然信仰の証(あかし)ともいえる。