2017年7月31日月曜日

どうかしとる


山陰でウナギは食べないことにしていた。
数年前に食べた「天然もの」にがっかりしたから。
「夏の天然」は貧相で脂がのっておらず、臭い。
それに高いとくれば、
三拍子そろったがっかりだ。

だけど、今日食べたうな丼は
養殖だけど大型、脂がのって
ふわっと焼きあがった食感、
カリッと香ばしく焼きあがった皮。
しかも正真正銘の国産
破格の1600円!

「うそ!この値段で?
東京で食べたら絶対3000円以上する!」

それに対して店長の言葉。
「うちでも原価割れてます」

「売れたら売れるほど赤字だがん!」
「お客さんの喜んでる顔が見たいんで」
「どうかしとるな(笑)」
「ええ、まあ(笑)」

心の中で尊敬を込めて
この人ダラズだと思った。

米子駅前「いけよし」は
もともと米子の料理店に卸す
魚介を扱う魚屋さんが本業。
昼間だけ海鮮丼を提供する店を最近はじめた。
ウナギも土用の日前後に
何百本と焼くそうだ。
どおりで、焼き方も上手い。

これはあくまでワタシの推測だけど、
この魚屋さん、
自分が焼いたウナギが他所の店で
食べられているだけじゃ満足できなくなったんだろう。
目の前で美味しいって言ってほしくて
しょうがなかったに違いない。

「てことは、このうな丼
いつも食べられるわけじゃないんだ?」

「もう、シーズンは終わりなんで・・・」
来年も絶対食べる!

2017年7月30日日曜日

残念な二人


申し合わせたように一緒に辞めちゃった。
さびしい。
二人には、ゼヒまた出直してほしいので、
この人が言いそうなセリフを贈ります。

凶暴そうな酒


これまで酒場で出会った中で
最も凶暴そうな酒。
サソリを咥えたハブが
こっちをにらんでいます。

挑戦したい人だけに
お店の場所を教えます。

お祭り気分


米子がいな祭がにぎわっている。
「がいな」は大きいという米子弁。
知る人は当たり前に知っているけど
ガイナックスの由来でもある。


2017年7月29日土曜日

即興演奏


金曜日の夜、西荻窪のライブハウス音や金時で
エレキ紙芝居ライブを開催。
ひさしぶりに、吉見征樹氏(タブラ)と
壷井彰久氏(エレキバイオリン)の
トリオによる上演。

この夜は、いわゆる「由来話」ばかりを集めてみた。
第一部はキリスト教より「目からウロコ」の由来
神道より「しめ縄」の由来
仏教より「お盆」の由来。
そして第二部では「玉の輿」「大山開山」の由来。

由来といっても、活字情報では
ただの解説だったりトリビアにすぎない。
ところがストーリーを持ったドラマという形をとると
俄然エンターテイメントになる。
能、狂言、神楽などは
そうやって宗教絡みの物語を
何百年と巧みに受け継いできた。


イラストと話芸と即興演奏による
エレキ紙芝居ライブのステージは
現代の伝承芸能といえるかも?

2017年7月25日火曜日

駅のホームでエレキ紙芝居


運行開始して約一か月、
トワイライトエクスプレス「瑞風(みずかぜ)」が
米子駅で停留するというので
おもてなし紙芝居を上演してきた。

駅の3番ホームに滑り込んできた
モスグリーンの車体はたしかにカッコいい。
車窓からバーラウンジが見える。
ウワサの超高級ディナーまっ最中のお客さんが
ワイン片手にこっちを眺めている、なんだか照れた。

しばらくすると乗客がホームに。
アガサ・クリスティの推理小説に出てくるような
大柄なスーツの老紳士が最前列に座って
エレキ紙芝居を鑑賞。
つかみのネタで大笑いしてくれた。
そして「大山開山の物語」を上演し終わると
おもむろに立ち上がって、こちらに歩み寄り
貫禄ある笑顔で握手を求められた。

さすが、瑞風の乗客は振る舞いが違う。


2017年7月21日金曜日

けしからん風景?


けしからん!
ナチスのカギ十字と同じ戦犯旗
旭日旗を思い浮かべる風景だ!
公衆の面前で堂々と掲示するなんて
不謹慎にもほどがある!
山陰の風景に対し、猛省をうながす!


2017年7月18日火曜日

お盆の由来


モッガラーナ(目蓮上人)が
亡くなった母親が
あの世で苦しんでいる姿を霊視し、
なんとか救う方法はないものかと
お釈迦様に相談します。

お釈迦さまのアドバイスは
「雨期の修行から戻ってくる僧たちに
心を尽くした施しをしなさい」でした。

お釈迦様に言われたとおりにすると、
母親は救われ、無事に往生することができました・・・とさ。

6年前、こどもにもわかりやすく
紙芝居にしたんだけど
あんまり上演する機会がないなあ。

亡くなった人が、さらに
あの世で苦しむことがあるなんて
想像しないせいだろうか。


2017年7月17日月曜日

本名・米子



朝からひっくり帰って笑ってしまった!
朝ドラ「ひよっこ」のサブ・キャラクター
「さおり」の本名が「米子」だった!
米屋の父親と口喧嘩が耐えないひとり娘が
積年の不満をついにぶちまけた!

「米屋の子だからって、米子って名前にしやがって~!」

ゴジラの咆哮!

わはは。
まあ、まあ、親子げんかは
犬も食わないといいますし。ん?
猫だったかな。
まあ、どっちでも大差ないですがな。
いい名前じゃないですか~。

仲直りの家族旅行、いや
ドラマの展開次第では、新婚旅行に
ゼヒ、米子にどうぞ!

2017年7月16日日曜日

世界妄想学会


大まじめである。
世界妄想学会が設立される。
場所は米子である。

ここからして、すでに妄想のようだが
なんと、知の巨人・養老孟司先生が
学会の設立記念講演をされる。

演題は「妄想力が世界を平和にする」
9月22日(金)14:00~
米子コンベンションセンターの
国際会議室。


この学会を構想し、設立に動いているのが
長谷川泰二氏。
広告制作会社、地域シンクタンク経営者を経て
集客産業やコンテンツ産業の育成に
長く取り組んで来た、地元の名士・文化人である。
長谷川泰二さんが掲げた理念、
「世界妄想学会7ヶ条」が面白い。

~~~~~~~~~~~~~~~~
一、われわれは無手勝流で社会の難問にたちむかう
二、妄想と信念を生きる支えとする生き方にこだわる
三、身の程を知らない生き方に徹する
四、広げた風呂敷をけっしてたたまない。もっと広げていく
五、妄想力は湧き上がるものである、つくるものではない
六、やるかやらないか迷った時は必ずやるほうを選ぶ人間である
七、妄想力を構想力におきかえて、そして実践する
~~~~~~~~~~~~~~~~

どこか喜八プロジェクトが提唱する
「だらず」
(一見愚かに見えても、
自分の道を信じて一途に
突き進む人物・様子)
と、妄想学会は
一脈通じるところがある。

なので、わたしも手を挙げることにした。

全国から集まる「妄想族」から
選抜された論客が自らの妄想を語る、
妄想プレゼンテーション。
ワタシ、地元代表となります!

ゴロ画伯、地元妄想族・切り込み隊長志願!




八方美人


なにコレ?
左側のひまわりだけ
全方位に花を咲かせてる。

これじゃ八方美人すぎない?
周りに気を使いすぎて
ぐったりしてるようにも見える(笑)

2017年7月15日土曜日

この集団は?


夕方、米子コンベンションセンターから
一種独特なムードの人たちがぞろぞろ出てきた。
オフィス街を歩くにはちょっとラフすぎる服装。
休日のショッピングモールに
買い物に来たぐらいのカジュアル感。
でも、サンダル履きではない。
太った人は一人もいない。

この施設はキャパがかなり大きいので
芸能人のコンサートで使われたり、
有名人の講演会や、さまざまな全国大会や見本市
フェスティバルなど大型のイベントが開催される。

ここに集まる人の服装で、
催し物がなんなのか
だいたいの見当がつく。

今日は、カジュアル&スポーティ。
そう、トライアスロン出場者だ。
全国から集まった猛者たちが
前日の開会式が終わった後、
会場の外にわんさと出てきた図。

これから米子の街に一斉に繰り出す、
と言いたいところだけど
明日の早朝から本番がスタート、
さすがに呑みに行く人はない・・・かなあ?

2017年7月14日金曜日

ボラが集まる


ボラがたくさん泳いでいた。

汽水域で暮らす魚なので
中海から遡上してきているんだろう。
生活排水などで川が汚れていた時代は
敬遠されていたけれど
もともと食用魚としてポピュラーだった。

反射して良く見えないけど、
80センチはあろうかという大物もあちこちに。
ボラは成長によって、名前が変わる出世魚で
これぐらいのサイズのボラは
トドと呼んでいたらしい。
でもこれ以上は大きくならないので
「トドのつまり」という
言葉が生まれたんだって。

それにしてもボラが集まっているのはなぜだろう。

あ、そうだ近々、皆生で
トライアスロン全日本大会があるんだった。
選手だけでなく、大会を支える
ボランティアも大勢集まるのだ!

第三回山の日


8月11日は「山の日」。
って、知らなかったあ。
いつのまにか国民の祝日てことになってたんだね。
曜日や休日が関係ない仕事環境なので
ぜんぜん気が付かなかった。

「海の日」があるのに
「山の日」がないのはおかしいと
去年から始まったらしい。
で、記念全国大会というのが開催されて
去年は上高地、今年は那須。
そして、来年はなんと大山!が選ばれたそうな!

きっと来年は開山1300年にあたる大山が
ちょうどいい、という具合に
選ばれたんだろう。
一回り大きい、大「山の日」、
つまり「大山の日」だあ!
どんなイベントが行われるかは、
まだ未定だそうだけれど、
全国から集まるお客さんの前で
「大山開山の物語」のエレキ紙芝居、
どど~んとやらせてくれないかな~。

2017年7月11日火曜日

昭和ロボな部屋


鳥取県庁の会議室。
耐震工事が施された壁面、
鉄人28号みたいな昭和ロボ感がスゴイ。

実際に自衛隊の災害対策本部として
使用されることもある・・・かも。
想像だけど。

特撮映画のロケにいいんじゃない?
ネギマンの赤井孝美監督に教えてあげよう。

2017年7月10日月曜日

朝顔をみると思い出す


ワタシの今季初対面の朝顔。
通りかかった民家の壁に発見。
ふと夏休みを連想した。
遠い昔、朝顔の絵日記や
観察記録を描いた記憶が
うっすら残っているせいかな。

と、振り返ったら、ああそうか。
ここは昔、自分が通った小学校があったところだ。
今は立派な市の合同庁舎が立っていて
すっかり様変わりしているけど、
ワタシが入学したころは木造の体育館だった。
いや、たしか当時は古めかしく
「講堂」と呼んでいた記憶がある。

ざっと50年前の記憶だ。
小学一年生のクラスが輪になって
スキップ練習をしたのだが、
ああ、いかん。
何度やっても上手くいかず、
一人だけ居残り練習させられた
甘酸っぱい・・・ウソです
にが~い思い出が蘇ってきた。

記憶って不思議だ。


2017年7月9日日曜日

天才現る!


米子市美術館で開催されている
子どもたちの作品展をのぞいて、ひっくり返った。
レベルが異様に高い。
特に、この絵。
市内の中学3年生が描いたという。


鉛筆画なのだそうだが、
世界観と筆力そして集中力に脱帽だ。
詳細↓
http://atorie-ku.net/08ten/29.jpg

コチラは同じ少年が進学して高1の作品。
興味が密度重視から空間構成にむかい、
さらに進化している。


この先、どこまで伸び、どんな作品が
生み出されるのだろう。楽しみだ~。
こっそりファン宣言。

















2017年7月8日土曜日

大山開山の物語 


来年は大山が開山して1300年。
ずっと構想していた大山開山の物語が
ようやく完成した。
「大山寺縁起」に記載されている伝説を
日本史ロマン風にアレンジして
エレキ紙芝居に構成した。

元ネタの大山開山の由来はこうだ。

☆☆☆

金色のオオカミに導かれ
霊峰・大山に入った猟師が、
これを射ようとしたところ
地蔵菩薩の光につつまれ、
たちまち殺生の心をなくす。
光が消えると、そこにいたのは
金狼ではなく年老いた尼僧だった。
尼は前世で猟師と深い因縁があり、
彼を大山に連れてくるため
オオカミに化身したのだという。
猟師は金蓮と名を変え、大山開山の祖となった。
 
☆☆☆

この話をこれまで紙芝居にできなかったのは
大きな謎があったからだ。
大山は霊峰とされ、
大昔から入ってはならない聖域だった。
その禁を破って初めて入ったのが
男ではなく女の僧だったのはなぜか?
猟師と前世であった深い因縁とはなんなのか。
この年老いた尼さんの正体とは?

この謎にワタシなりの解答を用意しないと
物語ができない。
鍵となったのは、やはり
同じ大山寺縁起に書かれた
他の段のエピソードだ。

大山のふもと出身の娘が
都で文武天皇に見初められ、
妃となった「玉清姫伝説」である。
文武天皇の子が有名な聖武天皇だ。
大山の開山718年は聖武天皇の時代なので
この時代背景を取り込むことにした。

歴史的通説は聖武天皇を生んだのは
藤原不比等の娘・宮子。
とても興味深いエピソードの持ち主で
宮子は聖武天皇を生んだ後、
精神疾患を長く患い、
唐から戻った遣唐使の学僧の祈祷によって
正気に戻って聖武天皇と再会したのが
36年後だという。

この話を脚色してドラマ化したのが
「大山開山の物語 オオカミヤマと金の蓮」
なのだ。
乞う御期待!
上演オファー待ってます。





2017年7月5日水曜日

ひねりワザ


いったい、どういう事態でこうなったんだ?
頭をひねる。
地元の人たちは「縁結びの木」として
売り出したいと言ってるとか。
うーん、もう少しひねりが欲しいな。

神社の森に生えているので
きっと、神霊的パワーがこうさせたのだ。
淀江の天神垣神社(あめのかみがきじんじゃ)は
9月になると、クチナワさんという60メートルにもなる
巨大なヘビ神さまを縄で作って、綱引きをするという
世にも珍しいお祭りがある。
きっと、ヘビ神さまの霊力が宿ったに違いない。

この木を拝めば、挫折しても立ち直れます。
子どもがグレても、やがて真っ直ぐに育ちます。
そういうご利益があります。

・・・ひねり過ぎてもよくないか。





凶暴なネタ


米子の回転ずし。
全身黒づくめで、見るからに只者ではない感じ。
名前が凶暴そのもの。

「坊主ごろし」


昨年得度したばかりの
新米僧侶のワタシなんかが
口にしただけで
たちまち絶命しそうだが
実はとても健康に良いらしい。

このネタの正体は海藻の岩モズク。
これを食べたら住民が元気で健康になって
坊主の仕事がなくなり
おまんまの食い上げになるだろうと、
山陰地方ではこう呼ぶのだ。