2018年1月13日土曜日

異色な仕事


『僕だけがいない街』実写ドラマのワンシーン。
記憶喪失の主人公・悟(マンガ家)が、
見舞いに来てくれた小学校の同級生を
なにげなくスケッチしたら、めっちゃ上手くて
自分でびっくり。思わずつぶやく。
「なんでこんなのが描けるんだ?」

実は、ワタシが描きました(笑)。

ドラマの中の重要なアイテム、
カンタンに言えば小道具だけど
演技力のいる絵を描くという
異色な仕事をしました。

Netflixのオリジナルドラマ
『僕だけがいない街』が公開中。
下山天監督の演出が冴えていて、
名作と言っていい出来栄えじゃないかな。

特に舞台となっている苫小牧を
見事な映像美で描いて、見る者に
忘れることのできない強烈な印象を残す。
また、全12話の連続ドラマの特性を活かし、
2時間そこらの映画では描ききれない登場人物の関係性や、
それぞれの感情の細かい変化を丁寧に追っているので、
作品世界に入り込んでぐんぐん感情移入できる。

この絵が出てくる場面も
実は、かなり切なくて胸が熱くなるんだよね。

主人公が小学校時代、命がけで救った不幸な女の子。
18年後再会すると、彼女は幸せに暮らしていた。
主人公はその喜びを絵にしているのだ。
彼女の身代わりに不幸になった自分をさし置いて。

だから画面に登場する彼女の肖像画は
ただの「上手な絵」ではダメだ。
主人公の想いを「感じる絵」でないと。

ということで小道具とはいえ、
かなりハードルが高くて、やりがいのある仕事だった。
オファーしてくれた下山天監督には
ホント感謝するしかないわ~。
名作に協力できてとてもウレシイ気分。


Netflixは1か月のお試し期間があるので、
無料で全話視聴できます。
ゼヒ、ご覧ください。

ちなみに、主人公が少年時代から
ずっと憧れ続けたアクションヒーローの
劇中主題歌を
ワタシの朋友が歌ってます。

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