9月4日の日曜日、浅草・長國寺で行われた
宝井琴梅師匠門下の辻講釈に出演したところ、
トラブル発生!
なんと!愛機のプロジェクターが故障をおこし
用意していたイラストが映写できない!
思わぬ事態の大ピンチ。
だけど、せっかく集まっていただいた
大勢のお客さんを前に
何もしないわけにいかない。
うん。
これも神か仏がお与えになった試練だと思えば、
くよくよ悩んでいてもしかたない。
そこで、急きょエレキ紙芝居をやめて
漫談を披露することに。
普段ワタシは「ライブ漫画家」と称して
舞台に上がって自作のイラストや漫画を
使った語り芸を披露しているのだが、
絵の方は30年以上キャリアがあっても、
語りの方は始めてまだ6年目のペーペーだ。
はたして、イラストや似顔絵なしに
耳の肥えた講談ファンのお客さんを満足させられるか。
いわばキックボクサーが、最大の武器のキックを封じられ
ボクサーとしてリングに上がった感じ。
ええい、ままよ。行っちゃえ!
小太鼓&拍子木を打ちならし
試合開始のゴングよろしく、飛び出した。
エレキ紙芝居ならぬ、絵抜き紙芝居!
無我夢中に語ること20分。
爆笑とまではいかずとも、そこそこ笑いは取れて
客席を温めることには成功。
こうなったら、もう攻めるしかない。
一気に大ネタをかけることにした。
西洋一親日国と言われるポーランドが
なぜそうなったか由来を説き起こすノンフィクション
「ヤポンスカ」
隠岐の島で上演した、約20分の大作だ。
普段はイラスト&写真を組み合わせた画像を
スクリーンに出すタイミングを計りながら語るところ、
かえってパソコン操作がないぶん集中できた。
もともと、語るも涙の感動実話。
語ってるうちに、ホントに涙が出そうになる。
その熱意が通じたのか、お客さんも真剣に聞き入ってくださった。
「うちのダンナは、涙流してたわよ」
打ち上げの懇親会で
明かしてくれた常連さんの言葉に
ああ、良かった~、とココロから感謝した。
0 件のコメント:
コメントを投稿