2016年11月11日金曜日

超絶ホーミー


米子で暮らしていると、時々ここは
「山陰の片田舎」なのか?!と驚く。
たとえば世界の巨匠・押井守監督と
間近で接する機会があったり。

ゆうべもそう思った。
米子公会堂にモンゴル初代大統領がいた。
でも、本当に驚いたのはそのことではない。

モンゴル国立馬頭琴交響楽団の
世界最高峰の「ホーミー」を直接体験したのだ。

モンゴルに伝わる驚異の唱法。
ダミ声の太い低音と、笛のような超高音を
喉から同時に出すワザ。
スゴイ、凄過ぎる。
人間の声とは思えない音。
圧倒された。


実はワタシは7~8年くらい前から
ホーミーに興味を持って、
自分でもあの倍音が出せないかと
日々練習するくらい好きなのだ。
いつかかくし芸として披露するのが目標なのだが
なかなか人前でやるほど上達しない。
笛のような音が出るようにはなったが、
蚊が鳴く程度の音量。

ところが、ホンモノ中のホンモノ、
モンゴル国立馬頭琴交響楽団の第一人者の
ホーミーは、とてつもない声量だった。
おおげさでなく、度胆を抜かれた。


しかもアンコールで日本の名曲「ふるさと」を
浪々と歌い上げたのにはたまげた。
喉を極端に緊張させて絞り出すのがホーミー。
なので音程を操るのは至難のワザ。
まさか、ホーミーであんなに
美しくメロディを追えるとは。

気がつくと、ワタシは立ち上がって、
拍手をしていた。
あれ?なんで、みんな立ち上がらないの?
ひとりスタンディングオベーション(汗)

でも、割れんばかりの拍手。
ハンカチで目を押さえている人も多かった。
米子の観客はレスポンスがいい。




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