憲法9条のまったく新しい改正案を
参議院議員の青山繁晴氏が提案したそうな。
12月20日、自民党から
二つの改正案を併記する形で提示されたが、
青山氏はそれに先立つ自民党憲法改正推進本部の
全体会議で発言。
その内容は、憲法9条に第三項を新設
「本9条は自衛権の発動を妨げない」
という、きわめてシンプルな文言を加えるだけ。
ご本人は「たかだか一年生議員の提案を
取り上げてくれるとは思わない」
とダメもとで発言したそうだが、
予想に反して次々と賛成とする意見が上がったとか。
ワタシも賛成だ。素晴らしい。
シンプルでわかりやすく
かつ、短い言葉ですべてが語りつくされている。
9条2項を削除して「国防軍」を盛り込む自民党従来案にしろ
9条1項&2項を変えず、自衛隊を明記する第3項を加えるという
安倍晋三首相の新提案も
自衛隊の存在を認めさせようとして、
ちょっと無理をしている感じが否めない。
それに比べ、青山案は
すんなり腑に落ちる。穏やかだ。
自衛隊とか国防軍などと明文化しなくとも
自衛隊の存在を綺麗に肯定している。
自衛隊は平和を壊す暴力装置と極論する人も
自衛権まで否定するのはむずかしいだろう。
それでいて強靭なところがいい。
穏やかなんだけど、いざとなったら、
徹底的に国民を守るという覚悟が
行間から感じ取れる気がして
ワタシは好きだ。
シンプルにして強靭、
日本刀に通じる精神性すら感じる。
この一文が加わることによって
憲法第9条は理想の美しさと
国民を守る玉鋼の強さを
併せ持つことになるように思う。
国民の納得を得るにはこれまでの改正案で
一番いいと思う。
来年はいよいよ憲法改正が本格的に論議されることになりそうだ。
今回、自民党の出した二つの改正案が
例によって野党とマスコミのスクラムで
徹底的に批判され、ぐちゃぐちゃにされ、ボロボロになった時
すっと、この青山案が提出され、たちまち国民の支持を得、
そして国民投票の運びとなり、でめでたく憲法改正が成る。
こんな良い年になりますように。