2017年1月30日月曜日

シタールの調べ



シタール奏者の伊藤公朗さんと
共演することになった。

伊藤公朗さんはスゴイ人で
70年代にインドに渡り、
ヒンズー教の聖者に弟子入り
「ナーダヨギ」という音楽修行僧になった。

それから5年間、ヒマラヤの山奥の寺院で暮らし、
聖者に同行してインド各地の聖地を演奏巡礼。
その後3年間、インドの大学で
さらに研鑽を積んて帰国した。

以来、師匠(1990年没)の音楽を引き継ぐべく
全国各地で演奏活動を続けていらっしゃる。

つまり伊藤公朗さんはただの演奏家ではなく
修行僧でもあるのだ。

う~ん、たとえるならインドの琵琶法師。
あるいは法螺貝をシタールに持ち替えた、山伏?

そのせいか、伊藤公朗さんの演奏は
とっても「瞑想力」が強い。

演奏を聴いているうちに、陶然としてきて
どこか違う世界に連れて行かれる。
そして、いつまでもいつまでも
浸っていたい音楽浴といった感じ。

さらに、同じく瞑想力の強い
インド伝統の打楽器タブラの名手
吉見征樹さんを迎えて
エレキ紙芝居をコラボしようという大胆な試み。

インド音楽は約束事を厳守しながらの
即興演奏が真骨頂、
ゆったり、かつ、スリリングな演奏と
ゴロ画伯の絵&語りが
どんな化学変化を起こすか。

インド的、ヒンズー的、仏教的なムードで
これまでにない
立体音楽絵巻に挑戦!

3月6日(月)午後7時半開演(6時開場)
東京・中央線西荻窪駅北口
ライブハウス 音や金時
チャージ2700円

ゼヒ、おこしください~。







2017年1月28日土曜日

明確に否定してみた(笑)


「刑事・庵堂蘭子は
ナチュラル・ボーン・アドラーである」

その考え、明確に否定します(笑)


フジテレビ系のテレビドラマ
「嫌われる勇気」を毎週観てる。
アドラー心理学を生まれながらに身につけた
主人公が難解な殺人事件の犯人を
毎回見つけるというフィクション。

ワタシは20年くらい前から
アドラー心理学に興味を持って勉強を続けている。
2年前には中国地方の勉強仲間たちと
パリで開催された国際アドラー心理学会に参加して
研究発表したこともある。


今回のドラマを見た
アドラー心理学の勉強仲間は
「?」あるいは「?!」

絶句に近い反応ばっかり。

それもそのはず、ワタシたちが知っている
アドラー心理学とはかけ離れた内容で
特に、主人公はとてもアドラー心理学を
身に着けた人物とは思えない
ふるまいをしているからだ。

主人公の女刑事・庵堂蘭子は
番組HPによると

「組織になじまない一匹狼タイプで、
周囲の意見には耳を貸さず、
自分が信じる道を行く。
上司や捜査本部の方針に反することもあるが、
本人はそれを悪いことだとは感じていない。
他人からの評価や評判を気にせず、
自己中心的だと言われても全くひるまない、
アドラー心理学を地で行く、
いわば“アドラー女子”」


ところがワタシの学んできた
アドラー心理学は決して
「組織になじまない」ことや
「周囲の意見に耳を貸さない」ようにだとか
「自己中心的」であるように勧めない。

むしろ、自分本位ではなく
仲間や共同体に貢献するよう
援助的な行動をとることを勧める。

ワタシが主人公にもっとも違和感を覚えるのが
生まれながらにアドラー心理学を身に着けてるはずの
「ナチュラル・ボーン・アドラー」庵堂蘭子が
ドラマのクライマックスで毎回、
上から目線で、犯人を裁くところ。

裁くことは相手の勇気をくじくことになって
もっともアドラー的でないふるまいだと思う。

ドラマの原案になっている
岸見一郎さんの著書
「嫌われる勇気」はアドラー心理学を
解説してベストセラーになった。

ワタシが考える「勇気」とは
利己的な考えや行動を
利他的に改める意志や覚悟の
ことだと思っている。



 







水素社会の未来は鳥取から始まる!

日本海新聞1/28付
http://www.nnn.co.jp/news/170128/20170128050.html


水を分解してできる水素を燃料にし
大気汚染ゼロ、環境に全く負荷をかけない
究極のクリーンエネルギーを
実証する全国初の施設が
鳥取市に完成したそうな。

大げさに言えば、
日本の明るい未来が
鳥取県でスタートするわけだ。

資源小国の日本が
自前でエネルギーを調達するのは
国民の悲願だといってもいい。

戦後日本は一貫して
石油依存を脱しようと努力してきた。

だから、1957年、茨城県東海村の
原子力研究所の実験炉で
臨界点に達した時、
メディアはいっせいに
「原子の火が灯った」
とはしゃいだ。

ところが今は昔。
東日本大震災によって
原発の危険性、非経済性が
明らかになって大多数の
国民の信用を失った。
そんな時、

2017年、鳥取県五反田町で
無限に存在する水を資源とした
「水素社会の実証はじまる」
このニュースは「原子の火が灯った」に
匹敵する、いやもっとスゴイかもしれない
一大事なのに
全国のマスコミの扱いが小さすぎると
思うのはワタシだけ?

鳥取県が水素社会の代名詞、
世界トップランナーになって
大気汚染が深刻な中国やインドから
見学者が押し寄せて



「トットリの空気がおいしいのは
水素社会のせいだったのか!」と
勘違いするくらいするまでほっとくつもり?









2017年1月22日日曜日

「かけら」公演 鳥の劇場にて


前から気になっていた鹿野町の「鳥の劇場」。

目黒大路さんが構成・演出・振付を担当した舞台
「かけら」を鑑賞した。


目黒大路さんは舞踏家でもあって、
昨年、淀江の大正蔵で「妖怪ショー」という
奇天烈な一人舞台を観て魅了された。
その時、公演のあとボランティアで舞台のばらしを手伝ったら、
今回の舞台作品の案内をくれたのだった。

今回の舞台は本人は制作に回って
出演者は世代の異なる4人の女性。

朝鮮学校に通う高校生、高校の美術教師、
50代のアマチュア声楽家、70代の元運動家が
入れ替わり登場し、それぞれ語りや舞踏などで、
身の上を自己表現し観客に披露する。

時に突拍子もない内容だったり、
身体表現だったりするので
てっきり目黒大路さんが作話した
フィクションなのかなと思ったら、そうではなかった。

4人の身の上は、ほとんど本人の
実体験を再構成しただけだという。

つまり、4人のアマチュア表現家の身の上を、
それぞれが舞台表現するだけ、という
恐ろしくシンプルな構成。

これが不思議な空気を作り出して面白かった。

観客は、登場人物の舞台表現を
芸として拍手していいのか、
演劇の一部として、
じっと静かになりゆきを見守るべきなのか
じつに宙ぶらりんな立場に置かれてしまう。

わたしたちの日常における演劇性や、
個々のコミュニケーションの危うさを突きつけられ
いろいろ考えさせられた、刺激的な時間だった。

う~ん。こんな「芸術性の高い」
ある意味「難解な作品」が
鑑賞できる「鳥の劇場」おそるべし。

米子から車で1時間半
鹿野の鳥の劇場スタジオは、
50人用意された客席はほぼ満員だった。
終演後、観客は満足そうに
出演者やスタッフと感想や
意見を交わす光景があった。


「鳥の劇場」は演出家で現在は芸術監督の
中島諒人(なかしままこと)さんが
2006年に旗揚げしたそうな。

東京で演劇活動をしていた
中島さんと仲間が、
中島さんの故郷である
鳥取へとUターン、Iターンし、
廃校になった鹿野町の幼稚園&小学校を
手作りでリノベーションして
劇場を作り上げたとか。

鳥の劇場の公演は今回の公演のように
現代社会へ向けたメッセージ性の高いものから、
子ども向けなども含めて
地域と一体となった様々なイベントもあり、
地域の文化拠点としての場づくり、
教育普及活動にも力を注いでいるようだ。

それもあってか劇場に足を運ぶ人は
地元や県内からだけでなく
県外、とおく海外からもふくめ
年間約9,000人にもなるという。

これは活動に理解をした
鹿野のひとたち、行政の協力なしには
ありえない事業だと思う。

むしろ地元の人たちの
惜しみない積極的な支援があってこそ
多くの演劇人が夢見る
劇団専従の生活を
10年にわたって成立させてきた
ということなんだろう。

まさに地域おこしの先験的な事例だ。
これからも注目していきたいなあ。

鹿の町に鳥が住む


鹿野というところに行ってきた。
米子は海沿いの町だけど
鹿野は山間というほどでもないが
日本海からちょっと奥まったところにある。

温泉もある城下町で風情が楽しめるが、
日本一人口の少ない県にあって
さらに人影の少ない町だ。

そうそう、鹿といえば、
戦国武将・山中鹿之介のお墓があるが
地名とは直接関係はないみたい。

この「鹿」の町に
いま「鳥」が住んでいる。

「鳥」というのは劇団員のこと。

これも鳥取県だけに鳥という名が
ついたわけではないようだが
鹿野には「鳥の劇場」という
知る人ぞ知る、スゴイ劇団がある。

なにがスゴイって、
演劇に興味のある人なら
すぐわかることなのだが、
この劇団は自前の劇場を持っていて、
役者・スタッフが専従なのだ。
兼業ではなく専業。
つまり、劇団員が全員演劇だけで食っている、
自活しているらしいのだ。

劇団員は報酬制のNPO職員
ということらしいから
そうそうラクではないと思う。

でも全員がフルタイムで演劇に従事できるなんて、
そんな劇団、たとえ東京はじめ大都市だとしても
よっぽどメジャーでない限り
常識的にはありえないんじゃないかな。
多くの場合、劇団員を続けるためには、
生活のためにアルバイトや副業を持つしかない。

しかも芸術性の高い演劇となると、
それだけを生業にして
食べてゆくなんてことは、至難のワザだ。

それを、人口の少ない鳥取県、
しかも最寄りの駅まで
車で15分という、
都会の演劇人には理解しがたい
不便な土地で実現しているという・・・

いったいどういうことなんだろう。

鹿の町に鳥が住む、不思議。





2017年1月20日金曜日

キンモクセイ?気のせい?


出張の帰りに立ち寄った
国道9号線沿いの喫茶店。
だ~れもいない。
店の人も、どっかに行ってしまい
時間が止まったように静か。

さっきまで、研修会の講師をしていた。

といっても、ワタシの場合は紙芝居形式なので、
笑いあり、涙あり、学びありの
肩の凝らないエンターテイメント講演だ。

冬の日本海をぼーっと眺めながら
今日のパフォーマンスを振り返る。


今回は鳥取県厚生事業団の呼びかけに
各地から集まった介護員さんや、
支援員さん、相談員さんなどに
メンタルヘルスをテーマに構成した
エレキ紙芝居をいくつか観てもらった。

感情の取り扱いを解説した「冷たい炎」

母親を在宅で介護し看取った
ワタシの実体験を描いた「ねむり姫」

最後はリストカット常習者の女の子が
立ち直って介護士になるドラマ
「キンモクセイの薫るころ」。

受講者の評判も良くて、
アンケート用紙の書き込みには
熱い感想も多かった。


なかには研修が終わった後、
「部屋にキンモクセイの薫りがする」という人もいた。

まさか、そういう季節じゃないし
キンモクセイじゃなくて
気のせいだと思う。


でも、エレキ紙芝居を観て
そんな気になってくれたんだとしたら、
これ以上ない感想だよなあ。
エレキ紙芝居師冥利につきる~。

感謝。




2017年1月17日火曜日

お嬢サバ


「お嬢サバ」は汲み上げた地下海水で
陸上で養殖した、いわば箱入り娘のようなサバ。
寄生虫の心配がないので
刺身や生食に向いているそうな。

誰が名づけたか知らないけれど
なかなか素晴らしいネーミングだと思う。

イラスト描いてみた(笑)

鳥取県栽培漁業センターが技術確立したそうだけど
まだ市場に出回る段階ではないのが残念。
でも、そのうち大ブレークするんじゃないの?

初出荷は来年らしいけど
すでに試験販売していて
食べられる店が東京や大阪にあるらしい。
https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/paricco/1603042

行ってみたい!
都会でこの鳥取県出身のお嬢サバに
ゼヒお目にかかりたい!







立体YouTube


VR BOX というオモチャを試した。
ゴーグルの中で3Dジェットコースターに
搭乗するバーチャルリアル体験中。

とはいえ、仕組みは簡単で
スマホにYouTubeを映し出しておいて
ゴーグルにスマホの躯体ごと差し込むだけ。

YouTube にアップされている、左右2つの動画を
レンズ越しに左右の目で見ることで
立体視しやすいようになっている。

https://www.youtube.com/watch?v=keHmFhQ7bnA&list=PLZ7GCb0moCmdSXP3W3QEVtCdZ1e7Qs1Wv

んじゃ、このゴーグルなし
裸眼で、スマホの2画面を
直接、立体視できるんじゃないかと
思ってやってみた。

以前、立体視のビジュアル本が流行った時
けっこう得意だったからね。

実際やってみると・・・
むむむ・・・上手くいかない。
むづかしい。


このゴーグルの持ち主は
1200円で手に入れたと言っていた。
目が悪くなる前に
買おうかな。

2017年1月15日日曜日

氷の成長


裏庭に出来た不思議な氷の造形。


しずくが枝を伝って流れているうちに
気温がマイナスになって、凍る。
で、また気温がプラスになって、
氷が融けてしずくが流れだし、
枝の形に添ってつたい
そのうちまたマイナスになって、凍る。
そんなのを繰り返しているうちに、
氷が成長したんだろう。

良く見ると、枝の形に添うように
枝の上にも下にも、
氷が成長したのがわかる。


上から下に延びるのが、つらら(氷柱)、
下から上に延びるのが、ひょうじゅん(氷筍)

これは・・・うーん

氷羽かな?
 




都市伝説


あっ!因幡の白ウサギのタクシーだ!
朝方、あわててシャッターを切った。

この前、宴席で教わった都市伝説。

なんでも、米子には珍しいペイントを
施したタクシーがあって、
それを目撃すると、ラッキーなんだって。

その日何かいいことがある、
という言い伝えがあるそうな。

それが、たぶんコレではなかろうか。
まさに白ウサギと大国主命が
ボディに描かれている!

ケガを直してもらった白ウサギもラッキー、
絶世の美女・ヤガミヒメを
娶ることになった大国主命もラッキーだった。

そんなめでたい出会いを描いた車と
出会ったんだから
きっと、良運が巡ってくる!
ということかな?


・・・でも、午後になったけど、
いまのところ
思い当るような良い目にあってないなあ。

ま、あと数時間あるので期待しよう。


2017年1月14日土曜日

ゴロ画伯のげなげな話: 雪の朝

ゴロ画伯のげなげな話: 雪の朝: 今年はじめて山陰地方に本格的な雪。 ふだん見慣れてるはずの近所の標識が いざ隠れて見えないと、気になる。 なんだったっけ? ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ...

雪の朝


今年はじめて山陰地方に本格的な雪。
ふだん見慣れてるはずの近所の標識が
いざ隠れて見えないと、気になる。

なんだったっけ?




























正解。
自転車および歩行者専用。

風向きのせいか、
裏側はぜんぜん雪がかぶってない。

2017年1月13日金曜日

大黒さまのルーツ


上野でみつけた「大黒さま」の像。
交通量の多い道の端に長く置かれていたせいか、
ススけて真っ黒だ。
まさに大黒さんだ、と思って、アレ?
ちょっと気になった。

大黒さま(大黒天)はたしか
出雲大社のオオクニヌシノミコトと
同じ神様だよね。

大きな袋を肩に下げ♪ 

の童謡にあるとおり、
この石像も袋を担いでいるから
オオクニヌシノミコト、大国主命に違いない。

実は大国と大黒、読みが同じなので
同一化(習合)したらしい。
そんなおおざっぱな理由かい!
と思わずツッコミを入れたくなる。

だって、大黒天はもともとは全く違う神様のようだ。

これがそのインドの神さまで
本名(?)がマハー・カーラ。




え~!大国主命とは
似ても似つかないお姿なのだが

マハーが「大きな」という意味で
カーラが「暗黒」。
なんで、漢字で表すと
「大黒」・・・確かに直訳ですな。

この像は金色だけど、
マハー・カーラは黒い肌をしていて
憤怒の表情が特徴なんだそうな。
勇猛で必勝の戦闘神、軍神。
つまり武闘派の神様だ。

それに比べ大国主命は
とても武闘派というイメージじゃないよねえ。
ふくよかで、いつもニコニコやさしい感じ。
神話のエピソードから見ても
むしろ争いを避けるタイプだよね。
よく同一神だと言い張って習合させたもんだ。

ひょっとしたら出雲大社の御師あたりが
江戸時代、出雲詣でを呼び込む
全国PR作戦として企画したのかもしれない。
言ってみたら、大黒さまとは

「江戸時代のゆるキャラ」


インドの人に大黒様を
「日本のマハー・カーラ」って紹介したら
どんな反応するんだろう?







2017年1月9日月曜日

マクラーレン石浦



初場所が始まった。
石浦にF1で有名なマクラーレンから
化粧まわしがおくられたそうな。
http://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1762427.html
マクラーレンの車と石浦は
「軽さ」「スピード」「パワー」の
イメージが重なるので、
応援しようってことみたい。
関取最軽量114キロながら
素早い動きで力強く戦う姿は
まさに土俵の上のスーパーカーだ


そして石浦は、小さいけど頑張る
鳥取県を体現する
イメージキャラクターでもある。

ということは、鳥取県はマクラーレン県?
身軽に即断即決、迅速で、力強く行動
巨大な自治体に
負けられん県。

ちなみに、米子弁で「まくれる」は転ぶという意味。
転んでられない、が
マクラレン!