養護学校でエレキ紙芝居を上演することに。
ワタシにとって初めての体験。
相手は純真で真っ直ぐな小学部の子どもたち。
汚れて曲がりまくったオヤジが
いったいどんなネタをしたら
喜んでくれるだろう?
ということで事前に
ネタの打ち合わせで学校に行った。
「それでは子供たちは理解できず
キョトンとしてしまうと思います」
ワタシのアイデアはことごとく
依頼者である養護学校の先生に
ダメ出しをくらった。
う~ん。どうすりゃいいの?
大人相手のエレキ紙芝居の場合、
ひねり過ぎるくらいネタをひねって
笑いを取りにいくワタシなのだが、
どうやら養護学校の子どもたちには
全く理解されないようだ。
むむむ、理解されなきゃ、楽しくないし
笑いも起きない。
これまでと全く違う発想と
アプローチが必要だ。
ずいぶん悩んだ。
先生とあれこれ相談して
新しくこんな教材(?)を作った。
まず、スクリーンにこんな絵を映す。
「こびとさんの部屋」という設定だ。
でも、なんにもないから楽しくない。
だから、みんなの力で楽しいお部屋にしよう。
声をそろえて、掛け声をかけてもらう。
すると、家具が一つづつ増えていくように
Power Point を使って画像を構成した。
先生のピアノ伴奏にあわせて
子どもたちが童謡「糸まきまき♪」を歌う
そしていっせいに「小人さんの机~♪」と
声を合わせると、画面にぽわわんと机が現れる。
歌を繰り返していくうちに家具が増えて
どんどん部屋が楽しくなってくる仕組み。
「さあ、こんどは何を出そうかな?
よ~し、ヒミツ基地を出そう~♪
糸まきまき糸まきまき♪」
ワタシの先導に要領がわかった子どもたちは
元気よく繰り返して歌ってくれた。
「出来たできた、小人さんのヒミツ基地♪」
はしゃいで参加してくれた。
みんなで力を合わせると
なにかが出来ていくという
楽しさが伝わったようで、
ワタシも嬉しかった。
エレキ紙芝居の授業(?)が終わったあと
子どもたちが手を振ってくれたり、
握手しにきてくれたりして
おもわず感激。
「今までになかった体験ができて
子どもたちは喜んだと思います」
先生の言葉に
ホッと肩の荷が下りた気がした。
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