2017年6月18日日曜日

メニューはこれだけ


信頼する農家が届けてくれる
さまざまな野菜を丁寧に煮込んだスープと
イースト菌は使わず、森に漂う自然酵母だけで
手作りした素朴なパンと。

それだけ。1500円。

「森のスープ屋さん」というわりに
他にスープのメニューはない。
届けられる食材によって、
週に一回、ちょっと内容がかわるだけで
基本は野菜のうまみを引き出したスープ。
美味しさに驚く・・・というより、
滋養が身体に優しく染み渡る、
それを美味しく感じる自分に驚く。

切り拓いた森の居心地の良さが
もう一つの大きな魅力なのだが
車でなければ行けない場所にあって、
しかも道はわかりにくく、迷いやすい。
なのに宣伝は一切していない。
マスコミに出たことは一度もない。

グルメな客が選ぶ店ではない。
むしろ客がの方が選ばれる店かもしれない。
じっさい、予約なしでは断られる。
そんな店が繁盛している。

気心の知れた相手とだけ、ゆったり過ごす時間。
じっくり体と心の栄養を取る。
ほんと贅沢で豊かなひと時だ。
不便な道のりはそのための
儀式かプロローグだと思える
そんなお客が集まるのだろう。

つきあいのある友人夫妻が始めた店なのだが、
初めて訪れた時からカルチャーショックを受けっぱなしだ。

ま、いいや。あれこれ余計なこと考えないで
ひたすらぼーっとするのが目的で足を運ぶ。
そんな場所があるのがウレシイ。

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