夕方に米子を出発、友達の運転で山陰道を西へドライブした。
松江の手前で南に進路を変え、中国山地に分け入っていく。
どんどん道が細くなり、傾斜がきつくなっていく。
目的地を現すGPS画面にはもはや道が表示されていない。
かろうじて舗装されてはいるが、対向車がすれ違うのはとうてい無理。
ホントにこんな山奥に民家があるの?
秘境としか言いようのない山奥。
古民家が忽然と現れた。
車を止めると、どこからか、妖しい音が聞こえてくる。
神秘的で幽玄な金属音。ガムランの音だ。
インドネシアに古くから伝わる民俗楽器。
民家の中に入ると、広い座敷に
足の踏み場もないくらい楽器が並んでいる。
壮観!国内有数の規模とのこと。
演奏の音が迷惑にならないところを探しているうちに
山奥の築100年以上の古民家にたどり着いたらしい。
今年の秋に、このガムラン演奏とコラボした
ホールイベントをやる。
淀江にある謎の仏教寺院、上淀廃寺(かみよどはいじ)。
法隆寺と同時代のすぐれた仏教壁画が出土しているのに
由来も名称もいまだにわからない。
ただ、建立当時は国内だけでなく海外からも
お客さんを招いた開眼法要が営まれたことだろう。
当時の人が聞いたこともないような音楽が
きっと演奏されたに違いない。
それを再現してみようという企画。
ワタシも紙芝居で参加する予定。
古代のロマンスが、ガムランを通して
どんな舞台になって広がるか、
今から楽しみだ。
・・・ところでどうやって運び出すの?
0 件のコメント:
コメントを投稿