2016年6月14日火曜日

秘境に迷い込む

夕方に米子を出発、友達の運転で山陰道を西へドライブした。
松江の手前で南に進路を変え、中国山地に分け入っていく。
どんどん道が細くなり、傾斜がきつくなっていく。
目的地を現すGPS画面にはもはや道が表示されていない。
かろうじて舗装されてはいるが、対向車がすれ違うのはとうてい無理。
ホントにこんな山奥に民家があるの?


秘境としか言いようのない山奥。
古民家が忽然と現れた。
車を止めると、どこからか、妖しい音が聞こえてくる。
神秘的で幽玄な金属音。ガムランの音だ。
インドネシアに古くから伝わる民俗楽器。



民家の中に入ると、広い座敷に
足の踏み場もないくらい楽器が並んでいる。
壮観!国内有数の規模とのこと。
演奏の音が迷惑にならないところを探しているうちに
山奥の築100年以上の古民家にたどり着いたらしい。

今年の秋に、このガムラン演奏とコラボした
ホールイベントをやる。

淀江にある謎の仏教寺院、上淀廃寺(かみよどはいじ)。
法隆寺と同時代のすぐれた仏教壁画が出土しているのに
由来も名称もいまだにわからない。
ただ、建立当時は国内だけでなく海外からも
お客さんを招いた開眼法要が営まれたことだろう。
当時の人が聞いたこともないような音楽が
きっと演奏されたに違いない。

それを再現してみようという企画。
ワタシも紙芝居で参加する予定。
古代のロマンスが、ガムランを通して
どんな舞台になって広がるか、
今から楽しみだ。

・・・ところでどうやって運び出すの?

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