島根県の隠岐の島町と、ポーランド共和国のクロトシン市が
友好都市提携することになった。
なんと、相撲で結ばれた縁。
隠岐の島町は、古典相撲の伝統が今に息づく。
クロトシン市は、ポーランド相撲連盟の本部が置かれている。
意外なことに、ポーランドでは相撲人気が高く、
競技人口は日本とほぼ同じ、
女子に至っては、三倍近いという。
写真は調印式が行われる前夜セレモニーの様子。
立食パーティに見えるけど、島の老舗料亭の宴会大広間。
座敷に一人膳が並ぶ、昔ながらの宴席だ。
地元町民はもちろん、ポーランドからのお客さんも、みんな
座布団に胡坐をかいて座っていた。
椅子が用意された人も何人かいたが、
ほとんどが、さすが「相撲取り」だった。
なぜ、ワタシがこの席にいたのか?
それは宴席の出し物として、エレキ紙芝居をしたから。
分かりやすく言えば、結婚披露宴に呼ばれた芸人みたいなもんか?
分かりやすく言えば、結婚披露宴に呼ばれた芸人みたいなもんか?
「ヤポンスカ ~ポーランドの知られざる友情~」
ポーランド人の日本人に対する友情がよくわかる
史実を紙芝居にした作品。
たまたま二年前にこのことを知り、
あまりに感動したワタシは、さっそく紙芝居化して
あちこちで上演を始めた。
たまたま今回、天の計らいか、
絶好のチャンスが巡ってきたというわけだ。
そもそも、ポーランドは西洋一といってもいいほどの
親日国なのだが、それがどこからくるのか、
ピンとくる日本人はあまりいない。
それは、隠岐の島町の人たちだって同じだろう。
なので、友好を結ぶこの機会にゼヒ知ってほしかった。
幸いにも、上演後、島のみなさんたちから、口々に
「いい話だった。みなさんの友情が良くわかった」と
感想をいただくことができた。
特に、山中前ポーランド大使ご夫妻から
「こんな風に紹介してもらうと、分かりやすくていいですね」
というお褒めをいただいて、嬉しかった。
今回、紙芝居上演のチャンスを与えてくれた、
Tさんには本当に感謝だ。
公式行事の晴れ舞台に、
どこの馬の骨かわからない男を
起用したその蛮勇に、まず拍手だ。
エレキ紙芝居の舞台の後で、
「ウケなかったらどうしようと、実はハラハラしてた」と
ホッとしたTさんの笑顔を見たのが、
今回一番嬉しかったかな。
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