鳥取県の湯梨浜町にある養護老人ホームでの
職員に対するメンタルヘルス研修講習会をした。
若い女性ヘルパーさんが主人公の
「キンモクセイが薫るころ」を上演。
自傷を繰り返していた少女が、
他人の役に立つ喜びに目覚め、
介護士の資格を取って、仕事を通じ、
立ち直っていくストーリー。
ワタシの紙芝居作品の代表作で、
パリの国際アドラー心理学会でも
研究発表した思い出深い作品。
実は6年前、ワタシは東京から帰郷して、
認知症になった母親をひとりで在宅介護する生活になった。
そのとき、ワタシの心の支えになったのが、
ヘルパーさんの訪問介護だった。
だから、そのヘルパーさんにこの作品で
少しでも恩返しができたら
こんなにウレシイことはない。
母の介護生活をしてる時、自宅訪問に通ってくれる、
ずっと年下の女性ヘルパーさんに
自分のへこたれたところをみせたくなかった。
「偉いですね」と、若い女の子に言ってほしい一心で
男手ひとつの在宅介護を楽しんでるフリをした。
それがよかった。
初心者だから、教えて!と
ヘルパーさんになんでもかんでも教わって
在宅介護に必要なスキルを身につけて行くうちに
楽しんでるフリが、本当に楽しくなっていった。
ヘルパーさんには本当に感謝している。
介護の仕事は本当にタイヘンだ。
強靭な精神力がいると思う。
でも、それは忍耐力だけではない。
自分の発想や考え方を変えるだけで、
実はぐっと楽になることができる。
そのきっかけとなったらいいと思って
導入部はいつも、大笑いしてリラックスできる
爆笑ネタから入る。
笑いは、頭の柔軟体操になるもんね。
今回の講習もみなさん、ずいぶん笑ってくれた。
よかった。
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