2016年10月31日月曜日

石浦新入幕


平成28年九州場所の番付が発表され
鳥取城北高校出身の石浦が新入幕を果たした。
県出身者の入幕は横綱琴桜以来で53年ぶり。

ワタシが小学校低学年のころ、
おじいちゃんがテレビで大相撲中継を
異様な緊張感で観戦していたことがあった。
胡坐をかいた背中が、左右にソワソワ揺れている。

おばあちゃんは立ち上がって
「見ておられん!」と言って
そそくさと表に出て行ってしまった。

普段と全く違う二人の様子を見て、
ワタシはこどもながらに、テレビの向こうで
なにが起こっているんだろうと
不思議だった。

それが、横綱昇進をかけた地元出身の
大関・琴桜と
横綱北の富士との優勝決定戦だったのだ。

その時は、その一番がどんな意味があって
どんな価値を持つのか
さっぱりわからなかった。

でも、今となってみると、
ワタシにとって人生初の相撲観戦が
その一番だということが誇らしい。

なにしろ日本一人口の少ない県から
横綱が生まれる奇跡の瞬間を目撃したのだ。

それから半世紀。
鳥取県人の悲願、琴桜以来の幕内力士が誕生した。
実にウレシイ(涙)

この快挙を祝って、きょう、鳥取市内で
県庁から駅前までパレードが行われた。
なんと横綱・白鵬が同道した。
そりゃ、他県の人からみたら、たかだか新入幕に
なんて大げさな、と思われるかもしれないが、
そもそもこのパレード、
石浦の宮城野部屋の兄弟子にあたる
白鵬が言い出して実現したらしい。
ケガで低迷していた山口
(元・大喜鵬、鳥取城北出身)
復帰し再十両をはたしたので、
このパレードにいっしょに参加させてもらったとか。
なんとアリガタイ(涙)
県民として横綱に幾重も頭を下げてお礼を言いたい。

だからといって石浦に横綱になってほしいとは言わないが
相撲通の記憶に残るような名力士になってほしいな。

小さな体で上位の強豪や巨漢力士を
キリキリ舞いさせる、技能相撲。
「山椒は小粒でも、ぴりりと辛い」
それこそ鳥取県を地で行く
ような相撲がゼヒ見たい!







2016年10月30日日曜日

最終回


10月も終わり。
ワタシの大好きな、BAR大正蔵酒場も
来年の夏まで閉店。
5月~10月の金曜日の夜だけ
オープンするという変わった酒場だけど
それでも週一回の開店日には、
地元の酒飲みや
ワタシみたいな面白がりに愛され、
いつも賑やかだった。
大正時代に建てられたという元酒蔵を
オーナーが改造して、実に雰囲気のある酒場に変身させた。
空間演出、特に照明が抜群で、
実に気分よく酒が飲める。
センスがいいので、センスのいい客が集まる。
ひと癖ふた癖ある、オモシロイ御仁も多い。
悪く言えば誘蛾灯に集まる昆虫みたいなもんだ。
昆虫同士、話が盛り上がる。
いつも面白い出会いがあって、話題にことかかない。

この日は最終日ということで、
今シーズン、毎週欠かさず訪れた常連客に
店から一升瓶の「皆勤賞」がプレゼントされた。

ワタシの場合、金曜の夜は、
ヨソで飲み会に誘われたり
イベントごとがあったり、
また、東京に行ってることも多くて、
とうてい皆勤賞をのぞむべくもない。

来年も事情はおなじだろうけど、
できるだけ通いたいなあ♪
飛んで火にいる酒の虫。ブーン。

めでたしめでたし


ひさしぶりに結婚披露宴に招かれ、カミさんと出席。

弓ヶ浜半島が一望できる、
眺望がすばらしいパーティ会場なのだけれど
カーテンを締め切って、エレキ紙芝居を披露。

新郎新婦に直接聞き取り取材して、
事実を元に、ふたりのなれ初めを描きおろした。
ほのぼのタッチで日本昔話風に仕上げた
ファンタジー作品。
会場は笑いに包まれた。
めでたし、めでたし。

末永くお幸せに。

2016年10月28日金曜日

超大型モニター


10日前(10/18)に神戸で行われたイベントのひとこま。
演台にいるワタクシと比べると、
設置されているモニターがいかに大きいかわかる。
いったい何インチかね。
自分の描いた絵が、これだけ拡大されると
いや~、なかなか痛快よ。

4年後、東京五輪のメインスタジアムの
フィールド全体を使って投影する
世界最大級になるだろう
超巨大画面(地面?)を使って
エレキ紙芝居してみたい~!

真っ暗な五輪スタジアムに一条のスポットライト。
ギコギコ自転車にのった紙芝居師・ゴロ画伯が登場。
中央に自転車を止め、子供たちを集め
紙芝居を始める。

「56年前、東京オリンピックが開催されたとき、
小さな木の箱で見るしかなかった、紙芝居。
さあて、お立合い!
2020年の東京オリンピックの始まり始まり~!」

ちょんちょーん、拍子木の音を合図に、
どかどかどっか~ん!ド派手に超大型花火が打ち上げられ
瞬間、フィールドに超大型エレキ紙芝居が投影される。
アトムから始まって、キャプテン翼、ドラえもん、ジブリキャラクター、
マリオからピカチューまで、次から次へと
キャラクターが巨大化して飛び出していく。


超大型妄想。

く、悔しい!


200円を入れると淹れたてコーヒーが飲める。
ところがコップをセットする前に
うっかりボタンを押してしまった。

マシンはうなりを上げて動き出してはいるものの、
まだ、お湯を挽き豆に注いで蒸らしている段階なので、
コーヒーが抽出されるには数秒タイムラグがあるはずだ。
今からでもカップを置けば、十分間に合う。
・・・はずだった。

ところがこのマシン、いったん動き出したら、
コップを包む透明カバーが、ロックされ
抽出し終わるまで扉が開かない仕組み。

なんとかコップを置こうと、
扉をこじ開けようとしても、びくともしない。
ああ、ダメだ、間に合わない!
このままコップのないところに、
コーヒーが注がれるのを
黙って見ているしかないないのか!

すると、想像通り、褐色の液体が湯気を立てながら
勢いよく排水用の溝にジョボジョボ注がれていく。

あああ!なんてこったあ!

ぎゃはははは!
隣でこの様子を見ていたカミさんが
腹を抱えて大笑いしている。



く、悔しい!






ヘビ信仰



大山寺圓流院で開催中の
「大荒神展」(10/15~11/6)に行ってきた。

荒神(こうじん)とは、かまどの神で、
その年の収穫を感謝する行事が
出雲から伯耆にかけて分布している。

荒神さまはなぜか、ヘビの形をしている。
展覧会場はそこかしこに藁で編んだ大蛇だらけ。
かまどとヘビの関係はともかく、
要するに、山陰地方に古くから現在まで続く
「ヘビ信仰」を紹介しているのだ。

ワタシは嬉しくてニタニタしてしまった。
なぜかって?
日本人って、改めてスゴイ!と思うからだ。
だって日本人がヘビをうやまい始めたのは
いったい、いつからだろう。
江戸時代から?五百年前?千年前?
いやいや、そんな「最近」の話じゃない。
少なくとも、縄文時代にはヘビを信仰していた痕跡がある。
頭にヘビをのっけた土偶を例にあげるまでもなく、
そもそも縄文土器のデザインはヘビだらけだ。
ということは、1万年~1万5千年前から
日本人はヘビ信仰を始め、
そして、この展覧会が紹介するように、
21世紀の現在も脈々と続けているということになる。
こんな一貫性のある信仰、世界中どこを探してもないよ。
ものスゴイことだ。

しかも、ヘビ信仰は山陰地方だけに
細々と続いている特殊なものではない。

神社に必ず飾られている、しめ縄。
あれはヘビを象徴している。
もっと踏み込んで、
ヘビの交尾の様子をモデルにしていると
力説する高名な民俗学者もいる。
ヘビが交尾を始めると、まさに、
しめ縄のようにからみつくのだそうな。

現代日本人は気が付かない、
あるいは忘れているだけで
実はず~~~っと日本民族は
ヘビを大切にあがめてきたのだ。

じゃあ、日本人が古くから
ヘビを信仰していたのはナゼか。

きっと古代人はヘビに憧れていたんだろうと思う。
脱皮と冬眠。
ヘビのこの特異な生態が大きく関係している。

黒ずんでヨボヨボになったと思っていたら
皮を脱ぎ捨て、生まれたてのように若返る、脱皮。
それから冬、寒くなると動かなくなって
死んだと思っていたヤツが
春になるとふたたびニョロニョロ動き出す、冬眠。
老けないし、死なない。つまり、不老不死の象徴。
古代人にとっては、ヘビが憧れの存在だったのは
容易に想像できる。

やがて縄文時代が弥生時代になり
稲作がはじまって、大量に穀類を保存するようになると
今度はネズミ対策として、家でヘビを飼う習慣も広まった。
(たぶん、穀物を貯蔵する土器の中で)
そして高脚式の食糧貯蔵庫にも、
同じようにヘビを住まわせただろう。


高い柱に渡された棟木に
ヘビがからみついて守っているカタチ。
ワタシはそれが、鳥居としめ縄の始まりだと思っている。





2016年10月24日月曜日

低予算映画の金字塔


「1千万円映画」として企画されたATG映画。
岡本喜八監督の「近頃なぜかチャールストン」。
実際には1600万円くらいかかったらしいが
それにしても破格に低予算だ。
勢ぞろいした名優たちの顔ぶれをみると
とてもそんなこと信じられない。
しかも自分の役どころを
それぞれが誇り高く、じつに嬉しそうに演じている。
よくこんな面白い映画が撮れるもんだ、
さぞかし楽しい撮影現場だったんだろうな、と
勝手に想像して微笑ましくなる。
低予算映画の金字塔と言っていいんじゃないか。
それほどの痛快作。

第六次米子映画事変では、
この隠れた名作を、なんと35ミリフィルム上映。
そのあと、喜八監督夫人で映画プロデューサー、
そして映画監督でもある
岡本みね子氏を招いてのトークショーを開催。
赤井孝美実行委員長とワタシが
インタビュアーになって、
製作秘話を聞き出す役になった。

低予算なので、当時、自宅が
ロケ現場として使用された。
もう家は現存しないので
このフィルムに残っているだけ。
大変懐かしいという話が出た。

来場していた喜八監督のお孫さんの
お嬢さん二人(大学生)にも
登壇してもらい、いっしょに
喜八監督の思い出を語ってもらった。

「近頃なぜかチャールストン」は
素性も年齢も違う人物たちが
ひとつ屋根で暮らす
いわば疑似家族を描いた作品。

ふと考えてみたら、映画の製作スタッフって
ある期間だけ朝から晩まで
一緒に過ごす、疑似家族かもしれない。

そう思うと、この映画を
喜八監督の本当の家族と一緒に
鑑賞し、話題にできたのは
とても不思議だけど、大変幸せなことだよなあ。

DVDが出ているので、レンタルして
この作品、ゼヒ見てください。
できれば大勢の仲間と。
財津一郎や田中邦衛の演技が絶品。
殿山泰司のギャグはもはや感動ものです。


三分映画宴のスゴさ



米子映画事変の目玉企画「三分映画宴」。
回を増すごとに、熱気がすごい。
アマチュア映像コンテストとして、
個性的で独特な存在感が際立ってきた。

すなわち、ライブ感。

アマチュアが応募した3分以内の映像作品を
観客と審査員が同じ会場で鑑賞するのだが、
司会進行の「アニメ会(芸人4人のユニット)」が
舞台そでに控えていて、
作品が終わって次の作品が始まる
数十秒の合間に鋭い感想・寸評を突っ込む。
共感で場内に爆笑が起こることもしばしば。
この「お笑いライブ」の感覚が
全く新しい映像コンテストの形を生んだ。

場内の反応やウケで、
映像の意味や価値が変わっていくのだ。
自分の反応が評価の一部になっていく連帯感。
自宅で一人きり映像を見ているのと全然違う。

パソコンやネットの進化、
映像周辺機器の発達で
いつのまにか映像は一人で見るのが
主流になった現代で、これは
革命的な出来事ではないか。
まさに「映画事変」だ。

世界中にファンがいる巨匠・押井守監督が
米子で一般客と共に映像鑑賞していることもスゴイが、
総評として、ご本人が語った言葉も、映画事変だ。

「映画祭って、嫌いなんだけど・・・(中略)
目が覚めました」


田口清隆監督と押井守監督

神主さんとキャラクター

市民を上げて盛り上がるイベント
「第六次米子映画事変」の
成功と無事を祈願する祈祷。
大怪獣特撮映画の主人公で
「ネギマン」も、ライバル「マツエ・ジョー」も
神妙にしてて、なんだかカワイイ。

ふざけているように見えますが
これは歴史ある粟島神社の神主さんを招いた
れっきとした神事です。

主催者、出演者代表の祈祷のあと、
予定のなかったキャラクターの祈祷を
突然、神主さんが促してこの顛末に。

シャレが利く、というか
ダラズを愛する米子を象徴するシーン。

おごそか、かつユーモラスに始まった
第六次米子映画事変。
今年も大盛況でした。



2016年10月9日日曜日

よなご歩き愛です(あるきめです)


10月22日(土)米子市で開催される
楽しいウオーキングイベント。
紙人形動画で説明してみました

声の出演 
おじいちゃん ゴロ画伯
孫娘  古原奈々

みなさん、参加してね!

豪快!解体ショー


マグロの解体ショー。
米子市内のホテルで行われた、
さる業界の懇親パーティのひとこま。
自分が参加する酒席で出くわしたのは、
初めてなもんで、大コーフン!

びっくりしたのは、小ぶりなサイズの出刃。
家庭用とそうは変わらない。
それで150センチ近いマグロの巨体が
みるみる捌かれていく。
豪快かつ、ち密。まさに職人技だ。

演出を企画した幹事さんご本人に伺うと、
6月に境港であがったマグロを購入、
冷凍保存していたものを
この日のために、三日かけて解凍したとか。
なんでも、前の晩は運搬のために
駐車場のトラックの上で解凍したので、
マグロになにかあっては大変だと
徹夜で寝ずの番をしたんだそうな。

いやあ、ご苦労さまでした。
豪快な演出の裏には
繊細な心遣いや苦労があるんですねえ。

実は、ワタシはこのパーティの前に行われた
業界の地方会の席上で特別講演として、
エレキ紙芝居上演をやったのだ。
しかも、70分。

幸いにも、評判が上々だったようなので、ほっとした。
ツマんなかったら、ワタシが解体されるところだった。

グっとくる

 
JR伯備線の「やくも」号の自由席。
前からグググッと迫ってくるのは
JR西日本が発行している
「グッとくる山陰」の表紙なのだが
平日の午前のせいか、残念ながら
グッと来て手に取ったのは、
ワタシ一人。

いいこと書いてあるんだけどな・・・。
http://sanin-tanken.jp/wp-content/uploads/2016/09/2016autumn.pdf