平成28年九州場所の番付が発表され
鳥取城北高校出身の石浦が新入幕を果たした。
県出身者の入幕は横綱琴桜以来で53年ぶり。
ワタシが小学校低学年のころ、
おじいちゃんがテレビで大相撲中継を
異様な緊張感で観戦していたことがあった。
胡坐をかいた背中が、左右にソワソワ揺れている。
おばあちゃんは立ち上がって
「見ておられん!」と言って
そそくさと表に出て行ってしまった。
普段と全く違う二人の様子を見て、
ワタシはこどもながらに、テレビの向こうで
なにが起こっているんだろうと
不思議だった。
それが、横綱昇進をかけた地元出身の
大関・琴桜と
横綱北の富士との優勝決定戦だったのだ。
その時は、その一番がどんな意味があって
どんな価値を持つのか
さっぱりわからなかった。
でも、今となってみると、
ワタシにとって人生初の相撲観戦が
その一番だということが誇らしい。
なにしろ日本一人口の少ない県から
横綱が生まれる奇跡の瞬間を目撃したのだ。
それから半世紀。
鳥取県人の悲願、琴桜以来の幕内力士が誕生した。
実にウレシイ(涙)
この快挙を祝って、きょう、鳥取市内で
県庁から駅前までパレードが行われた。
なんと横綱・白鵬が同道した。
そりゃ、他県の人からみたら、たかだか新入幕に
なんて大げさな、と思われるかもしれないが、
そもそもこのパレード、
石浦の宮城野部屋の兄弟子にあたる
白鵬が言い出して実現したらしい。
ケガで低迷していた山口
(元・大喜鵬、鳥取城北出身)
も復帰し再十両をはたしたので、
このパレードにいっしょに参加させてもらったとか。
なんとアリガタイ(涙)
県民として横綱に幾重も頭を下げてお礼を言いたい。
だからといって石浦に横綱になってほしいとは言わないが
相撲通の記憶に残るような名力士になってほしいな。
小さな体で上位の強豪や巨漢力士を
キリキリ舞いさせる、技能相撲。
「山椒は小粒でも、ぴりりと辛い」
それこそ鳥取県を地で行く
ような相撲がゼヒ見たい!
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