米子市美術館で刀剣講座が開催され、
研師(とぎし)の森井偲訓さんが、
鳥取県の日本刀についてレクチャーされた。
会場には熱心な刀剣ファンが押し掛け、
文化講座にしてはちょっと異様な熱気。
ワタシが座った席のすぐ横には
ショーケースが運び込まれており、
ホンモノの銘刀が二振り陳列されていた。
森井さんによると、ひとつは鳥取県出身の刀鍛冶が
今上陛下がご誕生の記念につくられた日本刀だそうで
ということは・・・今から82年前の作品。
へええ!
・・・いやいや、感心している場合ではない。
今、米子市美術館に特別展示されている
「鳥取県ゆかりの刀剣」展には
日本刀の中でも最も古い
「古伯耆」と分類される刀が拝めるのだ。
それは、なんと、1000年前の日本刀。
撮影禁止なので、ポスターで想像してください。
ワタシのような素人目には、
82年前の日本刀と1000年前の日本刀が
まったく同じ「鮮度」に思える。
ていうか、作りたての「新品」みたいにビッカビッカ。
まさに不老不死、
永遠の時を超えてみせる、
研(とぎ)の技ってすごい。
作った名工もスゴイが、
1000年に渡って、ここまでキレイに
伝承・保存してきた、先人たち、
関係者の努力を思うと
ふ~っ。
気が遠くなる。
米子市民は、こんな日本、いや、
人類の宝ともいえる名品を
たった300円かそこらで
拝めるってんだからから幸せだ♪
ちなみに、それは「銘・安綱」。
日本刀に「反り」という形状を初めて与えた
日本刀の父。
世にいう天下五剣の
断トツ一番の評価をされる
キングオブ日本刀「童子切安綱」の
あの、安綱さんである!
・・・どんな人だったんだろうなあ。
0 件のコメント:
コメントを投稿