2019年2月13日水曜日

恩師の回顧展


洋画家・金畑実先生はワタシの恩師である。
戦前、競争率50倍とも60倍ともいわれた
東京芸大に現役で合格し藤島武二の門下で学んだ。
1年繰り上げで卒業し従軍、
休暇中に大山の列車空襲事件に遭遇、
地獄絵図の車両から遺体を運び出したそうな。

先生の作品は童画のように可愛らしいものから、
地の底のうめき声が聞こえてきそうな
人間の苦しみを描いた一連の作品があるのは
この時の体験も影響しているのだろうか。
終戦後はずっと地元で美術教育の任にあった。
山陰の田舎にあって、中央画壇と距離を置きながらも
旺盛に作品制作に没頭される生涯だったようだ。

ワタシは高校時代美術部の顧問だった
金畑先生から美大受験用のデッサンを教わった。
といっても、洋画どころかマンガしか興味がない
な~んも知らない、17歳のアホたれ高校生と
話が通じるはずがない。そのせいだろう。
金畑先生からちゃんと話をしてもらった覚えがない。
洋画や美術の話、もちろん、戦争の話。
いまなら、うかがいたいことがいっぱいある。
先生のことを何一つ知らなかったのに、
ワタシが紙芝居作家として扱うテーマが
なぜか先生の画題と通底する部分があるのを
最近つよく感じるのだ。
「民話」「戦争」「仁王」・・・。
聞きたいなあ。お酒がお好きだった先生と居酒屋で。
先輩たちがつけた「ラドン」というあだ名を
どう思ってらしたのか、とか(笑)

いつのまにか、ワタシも当時の先生の年齢になった。

生きていらしたら、今年ちょうど100歳になられる
金畑先生の回顧展が米子市美術館で開催される
(2月16日~3月17日)
金畑先生の本当の教え子でいらっしゃる、
高名な洋画・彫刻・美術家などによる
ゆかりの作品も展示される。
大先輩の堂々たる作品が並ぶ会場
はずかしながら、ワタシの一コマ漫画も
隅っこにひっそり展示される予定。
見つけてくださると光栄です。

それから、
「金畑実先生とワタシ」という紙芝居講演をします。
金畑実先生に見てもらうつもりで、
「仁王」の登場するエレキ紙芝居を熱~く上演します。
ゼヒ、近くの方はお越しください。

2月24日午前11時~
米子市美術館ではなく、隣の米子図書館の2階
入場無料、定員先着70名。






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