2017年8月11日金曜日

月山を思う


東京・西巣鴨の居酒屋の
本日おすすめに
いつも地元で愛飲している酒
「月山(がっさん)」を発見。
嬉しいなあ。
地元が全国ベスト5になった気分。

だけど、東日本で月山というと、
日本百名山のひとつに数えられる
山形県の名峰・月山(1984m)のことだと
誰もが自動的に思うに違いない。

だから、メニューにある「島根」の文字を見て
東京の呑兵衛は「あれ?」
と不思議に感じるに違いない。

それもそのはず、
島根の月山は安来にある
標高197mほどの小さな山で
山形の月山にくらべたら10分の1の規模しかない。

ところが戦国時代、
ここに山陰の覇者・尼子氏が居城
「月山戸田城」を築いて170年間も君臨した。
難攻不落「天空の城」とも呼ばれる
音に聞こえた名城なのだった。

なので、雄大な山容を思い浮かべる酒ではなく
戦国時代の人々の営みに思いをはせながら
呑むのが島根の月山と言ったらいいのかも。

戦国時代の終わりに、月山戸田城主だった堀尾吉晴が
隣の藩で起こった反乱の鎮圧の援軍を頼まれ
軍勢を率いて攻め込んだのが米子城。

東京から戻って、その足で米子城に登って
悪友と十七夜の月見酒としゃれ込んだ。
もちろん、酒は月山!



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