2016年5月27日金曜日

見えないものを見る


昨日、人生で初めてプロの占いを体験した。

BSSの大田祐樹アナウンサーは、
ゴロ画伯に似合わない~!イメージと違う~!と
余計な感想を言ったけど、
タロット。

信頼できる知り合いからの紹介で、
メールで連絡をし、予約を取った。

米子市の皆生(かいけ)の住宅街にひっそりと建つ
元はモデルルームだという、白い一戸建て。
看板もなく、玄関扉に小さな文字で開業時間と
全予約制であるという注意書きが
ポツンとつるされているだけ。
要するに、いちげんさんはお断りのようだ。
だけどさ、口コミだけで商売が成り立つとしたら、
それなりの実力があるということなんだろうね。

タロット占いというと、国籍不明の衣装をまとった
装飾過剰の中年女性。まあ、そんなイメージが
ワタシにはなんとなくあるんだけど

出迎えてくれたタロットの先生は、ワタシより10歳年下のイケメンで
ピンクのシャツ、白いジーンズ、軽い茶髪という
大学のテニスサークルにでもいそうないでたちだった。

爽やかで誠実な感じの応対に、
ワタシは警戒感をほとんど持つことなく
会話を始めることができた。
しかも先生とはいえ、ずいぶん年下なので
ついくだけた口調になっていた。

こうなると、ワタシは相手の方に興味が惹かれる。
自分の運命とか置かれた状況は差し置いて
インタビューを初めてしまった。
プロになるには、それなりに特別な才能がいると思うんだけど
いつごろ開花したの?

「3歳頃ですかね」
え?いくらなんでも、早すぎない?

「でも、目に見えないはずのものが見えていたみたいですよ。
ワタシが誰もいないところでブツブツ話をしてたり、
このオジサン誰?なんて、へんな事をしょっちゅう言うもんで、
両親は医者に連れて行くか真剣に悩んでたらしいです」

おお、それは良く聞く話だ。でもテレビ以外で
ホントにそんな経験のある人と会うのは初めてかも!
俄然面白くなって、いろいろ聞いた。

一番怖い思いをしたのは、長距離トラックの
運転手をしていた時だそう。
サービスエリアで深夜仮眠をとるため、
座席の後ろにある簡易ベッドで、横になっていたら
仕切りのカーテンが開いたんだそうな。
あ、怖い!と思ったとたん、身体が金縛りに。


「長い髪をした白い衣装の、そう、まさに貞子そっくりな女性ですよ。
それが私の体の上を匍匐(ほふく)前進していくんですよ。

おお~!こ、こわ~!
で、でも、おもしれ~!


そうか、大田祐樹アナウンサーが
「似合わない」て言うのはコレだったか。

うん。確かにワタシはタロット占いより、怪談好きだった。




0 件のコメント:

コメントを投稿