2017年12月25日月曜日

医学部


「遺伝情報で健康をマネージメント」
という、難解そうなテーマで
紙芝居風の動画コンテンツを制作した。
高校生向けの教材になる予定。

エレキ紙芝居の撮影で鳥取大学医学部に。
大型モニターで映像を映せる、
静かな場所ということで
講義のない時間の研究室をお借りした。

テレビドラマでしか見たことない
研究機材がならんでいて、ちょっと興奮。
これは、遠心分離機ってやつだろうか?


撮影とはいえ、医学部の研究室で
紙芝居をやるのは
かなりシュール(笑)


2017年12月24日日曜日

日本刀みたいな改正案


憲法9条のまったく新しい改正案を
参議院議員の青山繁晴氏が提案したそうな。

12月20日、自民党から
二つの改正案を併記する形で提示されたが、
青山氏はそれに先立つ自民党憲法改正推進本部の
全体会議で発言。
その内容は、憲法9条に第三項を新設

「本9条は自衛権の発動を妨げない」

という、きわめてシンプルな文言を加えるだけ。

ご本人は「たかだか一年生議員の提案を
取り上げてくれるとは思わない」
とダメもとで発言したそうだが、
予想に反して次々と賛成とする意見が上がったとか。

ワタシも賛成だ。素晴らしい。
シンプルでわかりやすく
かつ、短い言葉ですべてが語りつくされている。

9条2項を削除して「国防軍」を盛り込む自民党従来案にしろ
9条1項&2項を変えず、自衛隊を明記する第3項を加えるという
安倍晋三首相の新提案も
自衛隊の存在を認めさせようとして、
ちょっと無理をしている感じが否めない。

それに比べ、青山案は
すんなり腑に落ちる。穏やかだ。
自衛隊とか国防軍などと明文化しなくとも
自衛隊の存在を綺麗に肯定している。
自衛隊は平和を壊す暴力装置と極論する人も
自衛権まで否定するのはむずかしいだろう。
それでいて強靭なところがいい。
穏やかなんだけど、いざとなったら、
徹底的に国民を守るという覚悟が
行間から感じ取れる気がして
ワタシは好きだ。
シンプルにして強靭、
日本刀に通じる精神性すら感じる。
この一文が加わることによって
憲法第9条は理想の美しさと
国民を守る玉鋼の強さを
併せ持つことになるように思う。

国民の納得を得るにはこれまでの改正案で
一番いいと思う。

来年はいよいよ憲法改正が本格的に論議されることになりそうだ。
今回、自民党の出した二つの改正案が
例によって野党とマスコミのスクラムで
徹底的に批判され、ぐちゃぐちゃにされ、ボロボロになった時
すっと、この青山案が提出され、たちまち国民の支持を得、
そして国民投票の運びとなり、でめでたく憲法改正が成る。

こんな良い年になりますように。

2017年12月23日土曜日

コーダー道場って?


目が点になった。
小中生が主体のイベントも
パソコンが所狭しと並ぶイベントも初めてだ。
普段、事務所として使っている
米子市のダラズ・クリエイト・ボックスを会場に
全国から小学生と中学生、保護者・指導者達が集まって
50名近い参加者でにぎわった。

「コーダー道場」って知ってる?
ワタシにはまったく初耳だったが、
世界中で開催されている、子供たちのための
オープンソース・プログラミングの教室
それがコーダー・ドージョー(道場)だそうな。
指導を受けながら、プログラミングに挑戦する
子供を「ニンジャ」と呼ぶそうな。
2011年にアイルランドで始まって、
いまや世界75ヶ国・1500拠点も広がっているんだとか。
日本の単語が、世界中で使われているのは
不思議な気分でウレシイにしても、
ワタシには正直、ちんぷんかんぷん。

コンピューター言語を使いこなして
プログラミングする小中生がいることは
知識としては知っていたが
じっさいに短時間に新しいゲームを作って
物おじせず人前でプレゼンテーションまでしてみせる
彼らを目の当たりにすると
ただただ、あんぐりするばかり。
まったく理解できない自分が恥ずかしい。

ちょうど宇宙人を初めて見てうろたえる原始人だ。

しかし、メンター(指導者)の解説で
原始人もなんとなく安心した。

メンター氏「コンピューター言語は道具です。
大切なのは、自分は何がしたいのか。
それを見つけるためには、
身の回りのものを興味を持って、
よく観察することが大事です」

そうか。
彼らも、ゲームやパソコンが好きで
遊ぶだけでは飽き足らなくなって、
自分でも作ってみたくなった
クリエーターなのだ。

それなら原始人が子どもの頃
マンガやアニメが大好きで
舗装道路にチョークを使い
あるいは馬糞紙に鉛筆という道具で
マンガを描き始めたのと
原理的には変わらないのではないか。
違うのは時代だけだ。

それなら、仲間だ。
宇宙人ではない。同じ人類だ。
応援したくなろうというものだ
ウホ、ウホ、ウホ~!(ガンバレ)
え?言葉がわからない?











2017年12月22日金曜日

シンデレラの靴


大山はスキー場として西日本では名が知れている。
米子市内から一番近いのが枡水高原。
大山の中腹で、米子からはハイヒールの形に見える。
米子港からのこの写真でも、わかるでしょ。
ワタシは勝手に「シンデレラの靴」と呼んでいる。
意外かもしれないが、ゴロ画伯はメルヘン作家(笑)でもある。
じっさいに、数年前にシンデレラをモチーフにして紙芝居を作った。
王子と妖精のラブロマンスだ。
地元では有名な「白バラ牛乳」の依頼だったので
牛乳王国のホワイト王子と、
牛たちを育てる、牧草の妖精ローズちゃんが
結ばれるまでの物語にした。

また、大山のふもとで育った女の子が
都にのぼって、文武天皇に見初められお妃になった
限りなく実話に近い「玉清姫伝説」も
ジャパニーズ・シンデレラとして
紙芝居化して紹介した。

枡水高原は大山を間近に仰ぎ、
振り返れば日本海に弓ヶ浜、中海などを一望する
山陰屈指の絶景スポット。
全国の観光地域の中から
プロポーズにふさわしいロマンティックなスポットとして
「恋人たちの聖地」認定されているそうだ。

スキー場の形がシンデレラの靴そっくりなんだから
いっそ、「シンデレラスキー場」と名乗っちゃえばいいのに!

2017年12月17日日曜日

鳥取はロシアより寒い?


「鳥取に来て一番困ったことが『寒さ』でした。」
6年前に来日したロシア人のチェブラコワ・イリーナさんが
日本海新聞の連載コラム「トットリーナ日記」に
こんなことを書いていた。
なんでも、ロシアでは
セントラルヒーティングが普及していて
外はマイナス40℃でも部屋の中は
プラス26℃~28℃なんだそう。
鳥取の気温は3~4℃でも、感じ方は
マイナス20℃だって(!)
大げさだなあ、と思いきや、
肌に発疹ができて、医者に診てもらったところ
「寒さアレルギー」だと診断されたとか。

ううむ。常識が崩壊する。
鳥取の寒さ、おそロシア("^ω^)・・・。

そうか、もしかしたら一年前
プーチン大統領が訪日した時、不機嫌だったのは
寒さのせいだったのかも。
安倍ちゃんがさそった露天風呂を断ったのは
ロシア人としては
とんでもない蛮行だったのか・・・。

2017年12月16日土曜日

死神という日本酒と落語


「日本一縁起の悪い名前の日本酒」と評判?の
お酒「死神」(島根県邑南町・加茂福酒造)を呑みながら、
落語の「死神」という演目を楽しむ会に参加してきた。
利き酒師・石原美和さんが主催、
松江の居酒屋で開催された。

このお酒は今から20年ほど前、
「流行と真逆のお酒を造ったらおもしろいのではないか」
という蔵元の発想から、
当時の淡麗辛口ブームの中、誕生したとか。
名前もおめでたいイメージとは
正反対で、誰もが敬遠したくなる「死神」と
わざわざ名付けたというからオモシロイ。
なるほど芳醇旨口の純米酒で、癖も強いし
決して万人ウケはしないだろう。
でもいかにも酒好きが好みそうな味だった。
はい、ワタシは好きです。
蔵元はそうとうなシャレ者か、
偏屈の変わり者に違いない。

主催した石原美和さんは
フリーアナウンサーにして利き酒師。
今年、お酒BARまで開店してしまった
地元では有名な美人で才女だが、
一筋縄ではいかない個性の持ち主だということは
この「死神」を飲みながら生で「死神」を聴いてみたいと
長らく夢見ていたとおっしゃることでもわかる。
秋に米子で開催された世界妄想学会の司会を
勤めたことからもわかる。

さて、高座に上がったのは
米子出身の二つ目の落語家
立川らく人。

居酒屋にしつらえられた寄席はぎっしり満席。
なぜか、ワタシは一番前の真ん中の
ザブトンに座ることになってしまい、
余りにも近くて、目の前が、膝頭という状況。
かといって、高座を見上げると
首と腰に負担がかかって、ツライ。
そこで、自然とうつむく感じに。
噺の間、ずーっと下を向いている嫌な客。

らく人さんにとって、一番手前の客が
死神に見えたかもしれない。 









テンションUP


朝起きて、天気がいいと反射的に
「大山キレイだろうな!」
と思うワタシ。典型的な米子人。
初めて来訪した横浜の人と
「ラッキーですね、大山キレイに拝めて!」
と一緒に呑みに行き
帰りに乗りこんだタクシーの運転手と
「今日の大山はキレイだったね~」と
話題にする。
今日はあいにくの雨。でも
「昨日の大山はキレイだったね~」と
それはそれで話題にしてしまう。
「そうそう、キレイだったね~」と
つきあってくれる人がいて
今日も幸せ。

2017年12月11日月曜日

ドラマ出演


人気漫画の実写ドラマ
「ボクだけがいない街」
(古川雄輝主演・下山天監督)の
試写会に行ってきた。
ワタシも出演している(笑)

「漫画家の主人公が描いた
マンガを描いてほしい」
というオファーが半年前に来たのだった。
サスペンスドラマの小道具というわけ。
主人公が記憶喪失、自分が何者か手掛かりがない。
目が覚めた病院で、何気なく描いた絵が
メチャメチャ上手くて、
自分でビックリする。
実は才能溢れる漫画家だったという設定。
ワタシはそのメチャ上手いスケッチを
制作するように依頼された。
他にも、主人公が大ヒット漫画家になって、
アニメ化された時のポスターとか、
制作現場でアシスタントに手渡す描きかけ原稿とか、
破り捨てる失敗作とか、
いろいろ描きました。

プレス向けの試写会で、主演の古川雄輝くんが登場すると、
会場からキャーッという悲鳴に近い声があがった。
さすがは慶応大学出身、メンズノンノ特別賞
中国でも大人気という古川くん。
ひさしぶりに「黄色い声援」というヤツを聞いた。
しかし、このカッコいいお兄ちゃんが描いた絵を
頭の禿げた山陰のオッサンが描いたとは、
武士の情けで言わないでおこう(笑)
(訂正、坊主の情け)
ドラマは全部で12話、
12月15日からNetflixで
世界190か国に配信開始だそうな。
興味のある人はご覧ください。
なんと!ファーストシーン
主人公のセリフより先に
ワタシが描いた漫画原稿が登場します。




2017年12月3日日曜日

不思議な鳥居


関金温泉にある不思議な鳥居。
一見どこにでもありそうな石の鳥居だけど、
良く見るとどこかヘン。表裏の向きが逆さなのだ。
「表札」が道側に掲げられていない。
境内側からみると、表札が内側にかかっているのがわかる。
いったいナゼ?


祀られている神様は、境内側にはない。
神様を祀る社(やしろ)もない。
実は、鳥居の向こう、道側の景色の中に
神様がいらっしゃるのだ。


大山。
鳥居でフレーミングされた景色の中央、
連なる山々の中で、ひとつだけ雪化粧をして
目立つ高い山が大山である。

米子側から見る大山は「伯耆富士」と言われ、
左右にすらりと伸びた女性的な稜線が印象的だが
ちょうど対角線の反対側にある中国山地の関金から見ると
まったく違う山容だ。
大山の東側の峰は三鈷峰と呼ばれているのだが
険しく厳しい印象はまさに
密教修行の仏具を彷彿とさせるではないか。

↑三鈷杵↑

これは大山を拝む鳥居なので、
「大山鳥居」というそうな。
遠く中国山地を超えて大山にお詣りに来る人たちの
大山遥拝所だったというわけだ。

不思議な鳥居は古来から続く日本人の
自然信仰の証(あかし)ともいえる。


2017年11月22日水曜日

天然もののタイヤキ


「天然もの」をいただいた。
タイヤキは焼く鉄の容器の形によって
「天然もの」「養殖もの」の違いがあるそうな。
一匹づつ単独の鋳型で焼くのが「天然もの」で
同時に沢山焼く鋳型が「養殖もの」なんだとか。

甘いものが苦手でタイヤキは数年ぶり。
しかし、御来屋(みくりや)の
林たい焼き店といえば地元では有名で、
ワタシの耳にままで届くくらい。
しかも、まだホカホカ温かいではないか。
これは試してみないと!

しっぽまでぎっしりつまったつぶ餡は
左党(左翼じゃないよ)のワタシでも
大丈夫な、上品で程よい甘さ。
ちょっと小ぶりな天然ものだが
あんこが透けて見えるほど、薄焼き。
カリッとしていて香ばしい。
こりゃ、店先で焼き立てを食べると、
好きな人にはたまらないだろうな。

夏の熱い時期は休業していて、
10月から営業を再開する地域密着型のお店だとか。
旬がやってきた!

2017年11月20日月曜日

ホスピタリティをデザイン


超高級旅客列車「瑞風」の
客室インテリアのデザインを担当した
浦一也さんの講演に行ってきた。
浦さんは日本の外交の舞台である
京都御所のデザインも手がけられているそうな。
いわば、高いホスピタリティの求められるデザインの第一人者。

ワタシは瑞風の乗客を相手に
駅のホームでエレキ紙芝居を上演したことはあるけれど
さすがに車内には立ち入らせてもらってない。
紙芝居屋ふぜいは
異次元の豪華客車の内装を
背伸びして窓越しに覗き見するのが精いっぱい。

講演ではプロジェクターで、
内装だけでなく、細かい調度品にいたるまで
デザインのコンセプトを解説してもらった。

浦氏が瑞風のデザインをするにあたって
世界中の高級ホテルを取材、研究して
スケッチされた貴重な絵も見せてくれた。

・・・この講演、無料でいいの?
淀江、すごいホスピタリティじゃない?

2017年11月19日日曜日

ブルーシートのサンタさん


鳥取県中部地震から一年以上。
鳥取県の中部森林組合からの依頼で
震災復興をテーマに描きおろした
「ブルーシートのサンタさん」を
 山陰放送ラジオの生放送で朗読した。

ラジオなので、イラスト抜きだったんだけど
リスナーからの反響がすごかったらしい。
「画伯」としては微妙だけど
素直にウレシイ。

被災した三人家族の物語で、
小さな女の子の視点と
未来のお父さんの視点で描いた、
5分程度のファンタジー。
これからクリスマスシーズンだし、
チャンスがあればあちこちで上演したいなあ。

冬の始まり


急に冬がやってきた。
深夜、雨音ではなく霰が屋根を
たたくような音で目がさめた。
朝が来て外に出ると、強い北風が頬を刺す。
ツタの葉で覆われ、緑の箱みたいな
米子一のモジャハウス、
喫茶店「ハマ」の壁面のハッパも、
ほとんど落ちてしまった。

2017年11月18日土曜日

しまね大交流会に参加




ごったがえす「くにびきメッセ・大展示場」(松江市)に入ると
来場者はまず、入り口で「若者」と「大人」に分けられる。
この会場に足を運ぶ若者の多くは学生なので
それ以外は必然的に「大人」となる。
ワタシが「若者」に該当しないのは当然だが、
「大人」とかかれた名札フォルダーを
首から下げるのも若干抵抗があるよ。
ワタシ用に「バカ者」
あるいは「いい大人」という
名札を作ってくれれば良かった(笑)。

大学生が自分たちの活動をプレゼンする
イベントが学園祭だとすると
この「しまね大交流会」はいわば、逆・学園祭。
地域の「大人」たちが、地元で学ぶ「若者」たちに
自分たちの活動を知ってもらおうと集まっているのだ。
ずらりとならんだブースに、
企業、自治体、団体などがそれぞれ
思い思いの展示とプレゼンを行っている。
ただプレゼンは時間が決まっていて
5分間だけ集中して行われる。
毎回、アナウンスに促され、
ブースの半分づつが周りに集まった聴衆相手に
一斉にプレゼンを開始する。


女子学生を前に、攻めているこの団体は
松江市(!)
行政のブースも工夫を凝らしていて楽しい。

事前に学生たちには投票シールが渡されていて
面白かったと思うブースに貼る仕組み。
人気が一目瞭然。
そう、選ぶのは若者なのだ。


↑「島根県警本部」が健闘している~。

就職期になって行う就職フェアや
企業説明会では遅すぎる。
若者の地元離れを食い止めようと
始まったイベントだが、
魅力的な大人が地元にいるんだ、ということを
リラックスした感じでこうやって若者に知らしめる
とてもいい企画だと思う。
若者と大人の交流だけでなく
企業同士、大人同士の交流にもなるし
会場は好奇心と活気に満ちていた。

ところで、一角にワタシが興味を持つ分野を
研究課題にしている大学生の発表ブースがあったので
素直で実直そうな「若者」相手に、
質問したりズケズケ意見を言ったりして
勝手に楽しい気分にさせてもらった「いい大人」でした。




2017年11月10日金曜日

クチナワさんが朽ちる秋

淀江まるごと道草日和のイベント
「上淀巡礼②」に参加してきた。

9月の初めに八朔綱引きで
神事の主役だったクチナワさんが、
打ち捨てられて朽ちるにまかされていた。
まさに、朽ち縄だ。
また来年の八朔に、新しい命をふきこまれるまで
豊穣を司るヘビの神様はここで
冬眠(?)ということなのか。
このあと、古墳だった小山を探索していたら
1.5mはありそうなホンモノのヘビに出くわした。
と同時に、近くで大きなカエルがぴょこんとはねた。
どうやら、食事の邪魔をしてしまったらしい。
ごめんなさい~


古代人が見た風景と
今でもそう変わらないかもしれない
秋の上淀。

2017年11月8日水曜日

大絶景


朝から快晴なので、さぞかし大山が
キレイだろうとワクワクしながらの枕木山。
中海に霧が立ち込めて、いまひとつ。
でも、この景色は大好き。
独特で特殊な地形が良くわかる。
大山を正面に見据え、
弓ヶ浜で日本海と隔てられた
中海が眼下に広がる。
写真には入りきらないけれど
右には大根島が浮かぶ大パノラマだ。
山陰随一の大絶景。

とくにここからの眺めは
日本最大の砂州、弓ヶ浜が
霊峰大山の前に横たわっているように見える。


弓ヶ浜は縄文時代に形成が始まったと言われている。
つまり、それまでは海の底。
何もない海の上に、満月の日に
突然白い砂の道が現れる。
それは、さぞかしミステリアスで
神々しい光景だったろう。
古代人の目には大山の前を横切る
巨大な白蛇の出現に思えたかもしれない。

聖なる山を守る「しめ縄」。
それが古代から続く弓ヶ浜のイメージ。
そうワタシは信じている。

2017年11月7日火曜日

大山どりがベスト!


大好きな番組「世界!ニッポンに行きたい人応援団」で
大山どりが、めっちゃいい感じで紹介されていた!

和食ファンのドイツ女性のエリザさんが
最も好きな料理がオムライス。
おいしい作り方を教わりたいと東京に到着。
興奮マックスで来店したのが「新川津久井」


名物のチキンオムライスを作るのが、越田シェフ


その絶品チキンオムライスの
美味しさのヒミツを探りに築地へ。


創業110年にもなる、鶏肉専門の卸店「鳥藤」。
老舗のレストランや名のある料亭に
鶏肉や卵を卸しているとか。
青森シャムロック、比内地鶏、名古屋コーチン、
阿波尾鶏、日向鶏など、名だたる銘柄鶏を
毎日、日本全国から14種類そろえているという。
その店をしきっている鈴木氏が
「鳥取県の大山どりは、
焼いても煮込んでも揚げても
すべてにおいて高いレベルで使える」と解説。

地元民からすれば、これだけでも鼻高々な気分なのに
鈴木氏は自分が好きでしょうがない、チキンライスに
もっとも合うのが大山どりだと力説を始めた。
チキンライスの鶏肉は細かく切って使うため
弾力感と旨味が重要だそうで
それにもっとも適しているそうな。

チキンオムライスの達人
越田シェフが行き着いたのも
大山どりだと言う。

うお~!
今度東京に行ったら、ゼッタイ行く!



2017年11月6日月曜日

緊張と緩和


真言宗のお寺さんが集まって
「出雲國十三仏霊場」と呼ばれるようになって
35年が経つという。
宍道湖のほとりの満願寺で
開創35周年記念法要が営まれた。

本堂で十三寺のお坊さんが勢ぞろいして
読経する光景は、荘厳で迫力満点。
なんと、ワタシは本堂の最前列に座っていたのだ。
目の前でお坊さんが一斉に立ち上がって
大声で読経しながら、
ご本尊の内陣をぐるぐる行進する様子に
ワタシは圧倒されっぱなし。
と、同時に気が遠くなってきた。

この重厚な儀式のあとが
ワタシの出番だから(汗)。
本堂がエレキ紙芝居の会場に早変わり。
この落差は空前絶後だ。

法要が終わった後
大勢の信徒さんとお坊さんが
リラックスしていただき、
幸いにも、大爆笑で沸いた。
「緊張と緩和」が笑いの神髄だと語った
枝雀師匠の言葉は真実だ。
ああ~よかった。ホッとした。





でも弘法大師さま、
ネタにして申し訳ございません。

2017年11月5日日曜日

JK課がやってきた!


ダラズFMの番組
「喜八だましいリターンズ 帰っていいとも!」
の収録に話題の「JK課」のメンバーがやってきた。
男子が一名いるけど、全員現役の高校生。

 鳥取県日野町で地域づくりに情熱を燃やす
高校生ボランティアに
町役場が活動拠点に庁舎を開放し、
「JK(地元改革)課」と称したという。
女子高生の略かと思ったら、な~んだ(笑)

でも絶妙なネーミングがよかったのか
あちこちマスコミが取り上げている。
この日もNHKと日本海テレビのクルーが取材に。



課長のあすかちゃんはじめ
メンバーはみんな陽気で明るくて
自分たちの住む町が好きでしょうがない感じ。
もっともっとにぎやかにしたい、と
元気いっぱいに語ってくれる。
ほっこりとした気分になって
楽しく収録させてもらった。

でも、たまげた。
最年少のJK課メンバーは
2001年生まれだそうな。
ス、スターチャイルドではないか!


重文・門脇家住宅で


重要文化財・門脇家住宅の一般公開に合わせて
新作紙芝居を描き下ろし上演。


重厚な茅葺屋根の下の大空間がライブ会場。
土間にスクリーンを立てて
お客さんは座敷から観覧。

門脇家の奥さま、音楽家の門脇めいこさんが
作曲とキーボード演奏を担当して
初のコラボ上演となった。

門脇家の祖先の活躍を大河ドラマ風に描いた
本格時代劇
「信長の感謝状」
~戦国門脇ものがたり~


はじまり、はじまり~


なんだか銅像みたい。


2017年10月30日月曜日

聖なる石柱


古来よりの大山参りの道を探る、
ミステリアスなツアーに参加してきた。
山の上に立つ、謎めいた二本の石柱。

実は大山を遥拝するための鳥居の痕跡。
石柱の両方の内側に、ほぞ穴がくり抜かれているので
左右に渡した角材があったと思われる。
でも、どうやってハメたんだろう?

大山に参拝するため、いくつも山を越え、
岡山方面から北上してきた信者が
初めて大山を目に出来るポイントだったようだ。
昔は大山は女人禁制だった。
女性信者はここで大山を拝んで、参拝したことにして
引き返したと言われている。


ちょうど米子道高速道路のトンネルの上にある。
この日は台風が接近していることもあって
残念ながら大山は拝めなかった。

アマチュアが主催する「よどえまるごと道草日和」のイベント。
三台の自動車に分乗して、18人が参加した。

2017年10月24日火曜日

荒波と砂浜


台風で一日滞在を延ばしていたカミさんが
東京に帰る前に温泉に入りたいというので、
皆生温泉で朝風呂。
どどど~ん!
とっくに台風一過のはずだけど、海は荒れたまま。
さすが「超大型」。
台風のエネルギーが残ってるんだなあ。

ここは波打ち際にずらっと旅館や
ホテルが並ぶ珍しい温泉地。
もともとは海の底からお湯が沸いていたのを
漁師が見つけた海中温泉だったとか。
やがて砂浜がせり出して陸上の温泉になった。
近代になり、砂鉄を取るための土砂が流入しなくなって
砂の堆積がなくなった。
こんどは逆に波による浸食がまさって
砂浜がどんどん後退し
立ち並んだ旅館が次々水没した。
数十年前、波消しブロックが設置されて
やっと浸食はおさまった。
するとブロックから浜に向けて砂が堆積し
まるでノコギリの刃みたいな珍しい海岸風景になった。

米子市観光協会の写真

昭和の高度経済成長期は
社員旅行の観光客でにぎわい
「山陰の熱海」と呼ばれたこともあったが、
海外旅行ブームに押され、利用客は衰退。
現在は海外観光客がじわじわ増え始めている。
まるで、ここの波打ち際と同じだ。
皆んな生きている、とかいて
皆生(かいけ)と読みます。

2017年10月23日月曜日

信長の感謝状



有名な大山町の「門脇家住宅」(重要文化財)で
エレキ紙芝居&音楽の新作舞台を披露する。
ただいま、鋭意製作中だ。
タイトルは「信長の感謝状」
~戦国門脇ものがたり~

江戸時代、大庄屋として繁栄した
門脇家に伝わる古文書に、
なんと、信長からの感謝状(感状)があった!
しかも本能寺の変のわずか2か月前に
門脇家に贈られたもの。
今回、紙芝居を制作するにあたって
いろいろ調べたら、次々と
興味深いことが明らかになった。

門脇家は平清盛の弟、
平教盛の流れを汲むといわれる。
平家の家紋はあげは紋であり、
門脇家に代々伝承されている。
戦国時代、門脇平太夫は織田信長に仕えた。
信長も自らを平家の子孫であるとして、
あげは紋を好んで使った。
平太夫は一揆鎮圧の軍功をあげ、
信長より天正十年四月十一日付けの感状を贈られた。
数千騎を率いて出陣し、
敵三千騎を討ちとったと記されている。
約二ヶ月後、信長は本能寺で没する。

いったい、どういう経緯があったのか?
知られざる戦国門脇家のものがたりを
大胆に推理してドラマを描き下ろし、
エレキ紙芝居にした。
そして門脇家の奥様にして音楽家の
門脇めいこ氏が作曲、演奏する
音楽絵巻のコラボ舞台。

年に3回程度しか一般に公開されない
重要文化財・門脇家住宅での舞台なので
11月3日、午後5時~
なにとぞ、お見逃しなく!